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スポーツ
【冷静と情熱のあいだ】もう新シーズンのスタートを切った気持ち 髙橋大輔
2013.4.23 14:07
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でもやっぱり思い当たる敗因はあった。今季エッジを替えてから、どうもコントロールができないジャンプミスが多くなった。どうしてだろうと考えすぎながら飛ぶから余計に力んだりして、4回転だけでなく他のジャンプまで感覚がどんどん狂ってしまう。トリプルアクセルに至っては、ほとんどトラウマ状態になってしまった。せめて4回転以外はキッチリしておきたい僕は、トリプルアクセルの部分の練習ばかりしてしまい、曲の前半(4回転がある部分)の練習が不足していた。世界選手権の直前に、「エッジのせいか?」と気づいてしまってからは、靴に信用して自分の体を預けられず、自分のジャンプを疑って不安を残したまま試合に入ってしまったのも大きい。
■捨て身の開き直り
世界選手権から帰国後すぐにエッジを替えた。国別対抗戦までは軽い練習しかしなかったので、ビリになるぐらいの捨て身の覚悟で臨んだのだけど、やっとなんとかトリプルアクセルは成功したし、4回転もフリー(FS)では1本は回り切って片足で降りられたので(両手をつくミス)、ジャンプは少し取り戻せたのかなと思っている。エッジを替えてそのままオフの練習になってしまうより、一度は試合で感触を確認できたことはよかったと思う。4回転はどうせ失敗するんだから思い切り飛ぼう、という捨て身の開き直りも、かえって自分を落ち着かせたのかもしれない。欲のないときの方が、不思議といい結果が出る。
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