国際核の「先制不使用」外す 中国、国防白書 政策を変更か2013.4.23 02:01

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核の「先制不使用」外す 中国、国防白書 政策を変更か

2013.4.23 02:01 中国
「国防白書」を手に記者会見する中国国防省の楊宇軍報道官=16日、北京(共同)

「国防白書」を手に記者会見する中国国防省の楊宇軍報道官=16日、北京(共同)

 中国政府が先週、2年ぶりに発表した2012年版国防白書で、核兵器を相手より先に使用しないとする「先制不使用」政策が明記されていないことが22日分かった。これまで五大核保有国の中で率先して中国が強調してきた核先制不使用の政策変更を示唆しており、今後、大きな議論を呼びそうだ。

 国防白書は、ほぼ2年ごとで8回目の発表。中国は初回の1998年版から先制不使用政策を平和発展路線の象徴として毎回アピールしてきた。

 今回の国防白書は、初めて先制不使用が記されていないだけでなく、核攻撃に関し「中国もミサイル核兵器を使用して敵に反撃する」と強調。核攻撃の威嚇に対しては「(核兵器で脅し)敵が中国に核兵器を使用するのを抑止する」と踏み込んだ。(共同)

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「国防白書」を発表し記者会見する中国国防省の楊宇軍報道官(左)ら=16日、北京(共同)
中国建国60年の軍事パレードで北京の長安街を通過する、核兵器搭載可能な大陸間弾道ミサイル「東風31A」を積載したトレーラー=2009年10月(共同)

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