傷害容疑:元ボクシング世界王者を逮捕 兵庫
毎日新聞 2013年04月23日 11時49分(最終更新 04月23日 13時16分)
兵庫県警三田署は23日未明、乗用車を運転中のトラブルで相手を殴ったなどとして、元世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級チャンピオン、徳山昌守(本名・洪昌守)容疑者(38)=大阪市西区=を傷害容疑で逮捕した。
容疑は、22日午後6時15分ごろ、同県三田市の市道を走行中、ガソリンスタンドから出てきた乗用車が前で車線変更をし、追突しそうになったことに腹を立て、車を運転していた同県猪名川町の男性(24)の顔を数回殴り、ガソリンスタンドの男性店長(53)にも「誘導の仕方が悪い」と因縁をつけて顔や腹を数発殴り、それぞれに軽傷を負わせた、とされる。
同署によると、徳山容疑者は知人の乗用車を運転し、事件後に現場を立ち去ったが、通行人が車のナンバーを覚えており、通報を受けた同署が徳山容疑者を割り出した。同署に呼び出して任意で事情を聴き、容疑を認めたため逮捕。「前で急な車線変更をされ、急ブレーキを踏んだ際、後部座席に乗っていた子どもが頭を打ったので、腹が立った」と供述しているという。
徳山容疑者は1994年にプロデビュー。通算戦績は36戦32勝(8KO)3敗1分けで、通算9度の防衛を果たした元スター選手。【幾島健太郎】