大阪・梅田:「85歳」地下道そのまま 暗い狭い200m

毎日新聞 2013年04月22日 12時43分(最終更新 04月22日 12時48分)

「グランフロント大阪」から「新梅田シティ」に抜ける地下道。「自転車は押してください」と書かれていても乗ったまま通行する人が多い=大阪市北区で2013年4月17日、竹内紀臣撮影
「グランフロント大阪」から「新梅田シティ」に抜ける地下道。「自転車は押してください」と書かれていても乗ったまま通行する人が多い=大阪市北区で2013年4月17日、竹内紀臣撮影

 今月26日に華やかに「まち開き」するJR大阪駅北側の再開発地区「うめきた」と、空中庭園で知られる西側の「新梅田シティ」を結ぶのは、昭和初期に建設された全長約200メートルの地下道だ。1日数万人が通るのに薄暗いうえ狭く、改善を求める声が強いが、2期目の再開発のめどがつくまで改修予定はない。最先端のまちに不釣り合いな通路は今後さらに人通りが増えそうで、不満の声が上がっている。

 地下道は1928(昭和3)年に建設された。うめきたの先行開発地区「グランフロント大阪」から西向きに、JR貨物梅田駅(3月15日営業終了)の地下を通り「新梅田シティ」に至る。地上の通路の設置も難しく、駅跡地約17ヘクタールの「うめきた2期開発区域」計画が決定するまで、新たな通行路のめどは立ちそうにない。

 幅4.6メートルの地下道は日中、スーツ姿の会社員や学生などがひっきりなしに行き交い、通行する自転車も多い。空中庭園を訪れる外国人観光客の姿も目立つ。大阪府豊中市の男性会社員(44)は「朝夕のラッシュで混雑する中、自転車で飛ばす人がいる。駅が閉鎖するので、地上を通れると思ったのに」と不満げだ。

 一方、深夜は打って変わって通行人は少なく、ひっそりとする。大阪市生野区のパート女性(44)は「薄暗くて気持ち悪い。長い一本道だから、何かあっても逃げられない」。監視カメラ6台、非常通報ボタン4カ所もあるが、痴漢や強盗を警戒して遠回りする女性も多い。

 新梅田シティが開業した93年には、老朽化した地下道の壁が塗り替えられるなどし、06年には周辺の区画整理事業で長さも約130メートル縮まったが、評判の悪さは相変わらずだ。地上を歩けるようにと改善を求める声も多いが、大阪市道路課は「2期計画が決まるまで、対処のしようがない」としている。【大沢瑞季】

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