南風そよぐ、、、

ご存知の方も多いでしょう、内装ギアが入ったクランク、、の代名詞スピードドライブ。それに超高倍率のギアを入れた、ハイスピードモデルがあるのをご存知の方は少ないかも、、、。

私もスピードドライブは使ったことがあります（２９インチのシングルＭＴＢに入れてました）が、ハイスピードは、、、。結局使うのかなぁ、、、と疑問だったんです。そこにお客様からご注文が入りました。ブロンプトンにつけたい、、とのことでした。

実際ブロンプトンにつけるとなった場合に、高倍率のギアである必要があるのか？？？

というのが私の疑問だったんです。ですが、、、お客さんが仰るには

高速側のギアではなく、低速側がほしい、、

ということでした。え？高倍率ギアなのに、低速が、、、とはどういうこと？と思ってしまいますね。ですが、よく考えれば、ギアが高倍率なので、フロントのチェンリングを小さくすることが出来、結果としてギアのスイッチを抜いた時にはより低速の幅が広くなる、、、わけです。
こちらのお客様は、愛犬家で、愛犬の散歩に自転車で同伴なさるそうです。その時に、愛犬の歩く速度に自転車を合わせようとすると、どうしてもブロンプトンではギア比が高くて調子が狂う、、ということだったんですね。

というわけで、作業開始。


切削工具で下処理をして、、

クランクをはめ込んでいきます。輸入元から、しっかりした情報を伺って、細心の注意を払ってさぎょういたします。そして、、、

こうなりました。フロントが２７ｔです。ここまで小さくなると、２９のシングルＭＴＢより小さいわけですから、なんで小径車のフロントがこんなに小さいんだ？となりますよね。

で、、チェックも兼ねて乗ってみますと、、ギアレンジの幅の広さが凄い。最も高速のギアに入れてみましたが、、これは競輪の選手でもなければ回せないでしょう。そのうえで、お客さんのご所望の低速側のギアは、恐らくご要望の通り、ＭＴＢのインナーロー並みに低くなっています。この幅の広さは、使い方にもよりますが、結構面白いかもなぁ、、、と感心しました。

出来ればまたやってみたい作業でした。お客様、、有難うございました！！愛犬といい時間をお過ごしください。