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風疹患者 前年同期の30倍に
4月23日 12時52分

妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれのある風疹の患者は、ことし、すでに4000人を超え、大きな流行となった去年の同じ時期の30倍に達しています。
専門家は、人の動きが活発になる大型連休の前にワクチンを接種するよう呼びかけています。

熱や発疹などの出る風疹は、患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、全国で風疹と診断された患者は今月14日までの1週間で495人に上り、3月下旬以降、週におよそ500人のペースで増加が続いています。
1月以降の合計では、すでに4000人を超え、5年前に今の方法で集計を始めて以降、最も大きな流行となった去年の同じ時期の30倍に達しています。
都道府県別では、東京都が138人、大阪府が108人と多く、神奈川県が50人、兵庫県が36人など首都圏と関西を中心に全国に広がっています。
ことし風疹と診断された患者の90%は成人で、男性では20代から40代、女性では20代が多くなっています。
国立感染症研究所の多屋馨子室長は、「風疹の予防にはワクチンで十分な免疫をつけておくしかない。人の動きが活発になり、感染の機会が増える大型連休の期間中は、さらに流行が拡大することも考えられるので、連休前に予防接種を受けてほしい」と呼びかけています。

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