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殺人事件の元裁判員 ストレス障害に4月18日 16時6分
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先月、福島県郡山市で開かれた強盗殺人事件の裁判員裁判で、裁判員を務めた60代の女性が、被害者の遺体の写真を見て眠れなくなるなどの症状に苦しみ、急性ストレス障害と診断されていたことが分かりました。
急性ストレス障害と診断されたのは、夫婦2人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われた被告の裁判員裁判で、裁判員を務めた福島県に住む60代の女性です。
裁判は、先月、福島地方裁判所郡山支部で6日間にわたって行われ、被告に死刑判決が言い渡されました。
弁護士によりますと、女性は、裁判の中で、殺害現場や被害者の遺体のカラー写真などを見てから、その画像を思い出し、食欲がなくなったり、眠れなくなるなどの症状に苦しんでいるということです。
女性は、裁判のあと、裁判員の心のケアに当たる最高裁判所の窓口に相談し、先月、県内の病院で、1か月の休養が必要な急性ストレス障害と診断されたということです。
女性は、国を相手どって損害賠償の訴えを起こすことも検討しているということです。
福島地検次席検事「示した画像は適正」
裁判員を務めた女性が急性ストレス障害になったと診断されたことについて、被害者の遺体の写真などを裁判の証拠として提出した福島地方検察庁の渡邉ゆり次席検事は「今回は極めて重大な事件であり、真相を伝えて適正な量刑を得ることが検察の職責だ。示した画像についても、裁判員の心理的な負担を考えながら事前に内容を告知し、事実を伝えるうえで必要最小限の物を選ぶなど配慮しており、適正だったと考えている」と話しています。
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