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【大リーグ】川崎、メジャー初の1番で1打点 対右腕のリードオフマンに指名2013年4月23日 紙面から ◆ブルージェイズ8−4ヤンキース【トロント穐村賢】川崎宗則内野手(31)が実力で1番の座をつかみ取った。21日(日本時間22日)、地元でのヤンキース戦にメジャー初となる1番(遊撃)で先発出場。4打数1安打1打点でチームの連敗ストップに貢献した。メジャー昇格当初は球団も“期待薄”だったが、9試合中8試合で出塁と奮闘。ギボンズ監督も対右投手のリードオフマンに指名した。3月にマイナー契約を交わしてから約1カ月。地元ファンのハートもガッチリつかんだムネが、このまま不動の1番に定着する。 メジャー昇格9試合でリードオフマンの座を射止めた。メジャー初となる1番での先発を知ったのは、球場到着後。「紙(ラインアップカード)に書いてありました。『やるぞ』と思いました」。日本時代はなじみの打順に、31歳が奮い立った。 いきなり持ち味を生かした。初回の第1打席。フルカウントから外角の直球を投手前に転がし、内野安打。次打者の安打で三塁に進み、1死後に内野ゴロで先制のホームを踏んだ。2回には1死一、三塁からきっちり左犠飛で追加点。首脳陣の期待に応え、「集中していきました。どこ(の打順)でも、とにかく自分の仕事をしっかりやるだけ。毎日グラウンドで発散するだけです」と胸を張った。 マリナーズで控えに回る日も多かった昨季。だが、今季は13日のメジャー昇格後、全試合でスタメンに名を連ねる。大リーガーの重い球に負けないよう、今季からバットは15グラム増量。この日も先発右腕ノバの低めに沈む速球に押し負けず、コンパクトに振り抜いた。これで9試合中8試合で出塁し、対右腕の出塁率は3割8分9厘。上々の数字にギボンズ監督も「右投手が先発の時には彼をリードオフとして起用しようと思う」と“準レギュラー”に指名する。 試合後の取材では出身地鹿児島の方言で「チェスト!」と掛け声。はつらつプレーと明るい人柄で人気者となり、地元紙もこぞって話題を掲載する。この日はマリナーズ時代にベンチで踊る映像が紹介され、右翼スタンドには特製Tシャツを着たファンが集まる「カワサキ・コーナー」までできた。 正遊撃手レイエスが故障時、球団は補強のため緊急トレードを検討した。だが、今や指揮官も「チームにエネルギーを与えてくれている」と認める存在感を放っている。ベンチに活気と勢いをもたらすムードメーカー。マイナーからはい上がってきた男が、このままメジャーの“定位置”を確保する。 PR情報
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