吉本助教は、三重大の学生約二千人にアンケートを実施し、長期間にわたって多量に飲酒していると答えた学生のうち「飲酒量が正常でない」と自覚していない学生が男女とも七割を超えたことを明らかにした。
調査は一月二十九日〜二月一日、三年生以上の学部生と大学院生の計千九百五十二人に用紙を配布。千八百九十人(うち二十歳以上が千七百八十一人)から回答を得た。
吉本助教によると、男性で週百四十グラム(アルコール度数5%のビール五百ミリリットル缶七本分)、女性で週七十グラム(三・五本分)のアルコール量を摂取する「過剰な習慣飲酒」をしていると答えたのは、男性が7・4%(七十六人)、女性が9・4%(六十三人)。このうち「飲酒量が正常ではない」と答えたのは男性で25%(十九人)、女性で14・3%(九人)にとどまり、男性の75%、女性の85・7%が危険な飲酒をしているとの自覚がなかった。
また、急性アルコール中毒の危険性が高まる「ビンジ飲酒」(二時間で男性が五十グラム、女性が四十グラムのアルコール量を摂取)を過去一年間に経験した学生のうち、「飲酒量が正常ではない」と答えたのも男性で11・3%(六十九人)、女性で9・3%(三十三人)にとどまった。
吉本助教は「正常に認識できないのは教えられていないためでは。今後も同様の授業を続けたい」と話した。
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