■ 湖面は神秘の白いベールに−倶多楽湖が全面結氷
【2008年2月5日(火)朝刊】


全面結氷し、白いベールに覆われた倶多楽湖 通行止めで冬場はのぼりべつクマ牧場(登別市登別温泉町)の展望台が唯一のビューポイントとなっている倶多楽湖(白老町)がこのほど全面結氷した。白いベールに覆われた湖面は静寂さを一段と増し、深い冬の眠りについている。

 倶多楽湖は周囲が急峻(きゅうしゅん)な外輪山で囲まれているため、原始の姿を保っているのが特徴。行政区域は白老だが、車で行けるのは登別側からだけ。透明度、水質は全国でもトップクラスを誇り、人気の観光スポットとなっている。

 近年は結氷したりしなかったりの繰り返しで、昨年はとうとう全面結氷に至らなかった。同牧場の前田菜穂子学芸員(学術課長)によると、昭和時代は全面結氷することが多かったものの、温暖化のせいか、平成に入ってからはそこまでいかない年も多くなっているそうだ。

 今シーズンは1月に入って気温の低い日が続き、寒い時で氷点下15度、同10度前後も珍しくなかったため、1月22日に全面結氷が確認された。氷が割れて盛り上がる御神渡り(おみわたり)という現象が見られることもあったが、最近では少なくなった、という。

 冬場は道道が通行止めとなるため、同展望台は、神秘的な倶多楽湖を見られる唯一のスポットとなっている。

 
【写真=全面結氷し、白いベールに覆われた倶多楽湖】 


◇ 主な地域ニュース

☆ 新千歳空港の雪山皮膜材、室蘭発の技術が候補に
☆ 室工大と商議所が28日、市内企業見学・説明会
☆ 室蘭「一平白鳥台店」、さっぽろ雪まつりに初出店
☆ 「湯かけ合戦」に喝采、登別温泉富湯まつり閉幕
☆ 伊達の須藤建設、北洋銀と5億円の融資確約枠締結
☆ とうや湖農業協同組合の雪蔵へ、雪の搬入始まる
☆ 開港以来最高に、白老港商港区の19年貨物実績
☆ 室蘭の68歳長谷川さん、ウオーターラリー制覇