ざっくり言うと…
・解決したい課題を明確にしよう
・社外のネットワークを持とう
・社外の人材とともにプロジェクトをやろう
ITProに3年で辞めないための「新入社員へのアドバイス」という特集コーナーを見つけてしまいました。
反社会的なぼくとしては、そんなアドバイスいらんから、逆に「3年以内で辞めるための」アドバイスが欲しいと思ってしまいます。というわけで、書いてみました。
1. 解決したい課題を明確にしよう
会社を辞めるにせよ続けるにせよ、「解決したい課題」を明確に持つことは重要です。「あなたはこの世界の、どんな課題を解決したいのですか?」という大きな問いに、どう答えるかという話です。
ほとんどの人は、この問いに対して自信のある回答はできないのではないかと思います。「自分が世界の課題を解決するなんて考えたことがない」「上司から与えられた課題は解決しているけど、自分が能動的に解決したいわけではない」など。
会社を辞めるということは、少なからず、「本当に解決したい問題とは何か」に向きあうことです。明確な答えを持たずに会社を飛び出すと、あとで煩悶することになります。ぼく自身がまさにそうで、フリーランスになってから半年ほど、「独立したけど、これじゃ会社員と変わらないじゃないか…」と悩みつづけておりました。
「あなたはこの世界の、どんな課題を解決したいのですか?」は、あまりにも大きな問いなので、すぐに答えを見つけることは難しいかもしれません。ぜひ新入社員のうちに向き合い、答えの手がかりだけでもつかんでおくべきです。
2. 社外のネットワークを持とう
基本的なことですが、会社を辞めようとしているのなら、社外のプロフェッショナルとのつながりを大切にすべきです。
土日や朝の時間を積極的に活用し、イベントを主催したり(できれば「参加」ではなく「主催」を)、興味関心の近い人、理想の働き方をしている人と会ってみることをおすすめします。
下世話な話ですが、社外のネットワークが豊かで、かつみなさんが十分な専門性や志を持っているのなら、会社を辞めても困ることはありません。逆に、社外のネットワークが貧しく、専門性も志(=解決したい課題)もないのなら、会社を辞めるのは合理的に考えて「損」になってしまいます。
3. 社外の人材とともにプロジェクトをやろう
2.と関連して、社外の人材と恊働して、何かのプロジェクトをやってみることをおすすめします。
友人の起業を手伝ってみるもよし、CollaVolなどに掲載されているボランティアに取り組んでみるもよし、興味関心のコミュニティをつくってみる(ビジネス書読書会、若手会計士の集いなどなど)もよし。より学びが大きいのは、「すでにできあがっているものの手伝い」ではなく、「ゼロから企画を立ち上げる」ことだとも思います。
新入社員に「振ってくる」会社の業務というものは、一般的にそれほど自由度が高くないものです。場合によっては、マニュアルに沿えば完了する作業だったりもするでしょう。これでは、「言われたことをこなす」のは得意になっても、創造性を養うことはできません。
会社の外で人と関わり、自由度の高いプロジェクトに取り組みましょう。そして創造性を養いましょう。会社を辞めることが前提なら、これくらいはやっておくべきです。
★この記事を読んだ人にはこの本がおすすめ。
特に、会社を辞めて小さな会社を興したり、フリーランスになりたいと考えているのなら、こちらは読んでおくとよいでしょう。ただし、職場のデスクに置き忘れないようにご注意を笑