2012年11月06日

17冊目『放課後美術レッスン ヌードモデルは美姉と部長』

 なんか急に寒くなりましたね。
 昨日(5日)の東京の最高気温は、11月下旬並だったそうです。
 そして本日(6日)は冷たい雨ということで、再び体調を崩さないようにしないとなぁ。

 さて、本日はリアルドリーム文庫としは6冊目、通算17冊目、

放課後美術レッスン ヌードモデルは美姉と部長 (リアルドリーム文庫 96)
放課後美術レッスン ヌードモデルは美姉と部長 (リアルドリーム文庫 96)
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 の自著解説です。

 前々から「やりたい」と言っていた姉モノを、ようやくやらせていただけました。
 本当に、毎回のようにプロットは出していたものの、OKがもらえなかったんですよ。
 それが今回、ようやくOKをもらうことができまして。

 リアルドリーム文庫97冊(10月末現在)の歴史の中で、初めての姉メインモノらしい。

 内容自体は非常にシンプルな構成です。
 何か変わったことをやろう、という気持ちはこの作品に対してはありませんでした。
 いかに単純な設定で、読み手に姉弟相姦を楽しんでもらえるか、それだけです。

 緩やかなハーレムエンドになっていますが、当初は完全な姉エンドを考えていました。
 まあ、完成稿にしても、姉エンドに近いハーレムエンドなわけですが……。

 細かな内容は違うのですが、4章と5章が逆だったんです。
 つまり、プチ合宿の3Pのあとに部長との単独エッチ、その後、姉との単独エッチでEND。
 でもね、物語の盛りあがり的には、最後3Pのほうがいいだろうということで、今回の形に。

 官能小説の基本は、章が進むにつれて行為がエスカレートしていくところにあります。
 そのため複数プレイ後に、普通の単独プレイを持ってきて閉じてしまうと、盛りさがって終わった、という印象を与えてしまう可能性がありまして……。

 もちろん、そんな感覚を抱かせない文章を書ければ、そんな懸念は簡単に払拭できるのですが、残念ながら私程度ではなかなか難しいというのが現実でしてね。

 執筆時のペース自体は、決して良くなかったように記憶しているんですけど、お姉ちゃんを書けて嬉しかったし、楽しかった、というのが偽らざる気持ちです。


 次作のRD文庫も、RD文庫史上初、なことをやる予定です。
 ちなみに、次の黒本も、いままでの芳川葵の設定とは少し違ったモノになる予定

 あくまでも予定なんですけどね。
 作家本人はそのつもりでも、できあがった作品はいつも通り、である可能性も高いですから。

aoi_yoshikawa at 00:33コメント(11)トラックバック(0)著作  

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コメント一覧

1. Posted by 典厩   2012年11月06日 11:41
いやぁ、良かったです。
このままどんどん姉で行きましょうw
あくまで個人的な趣味嗜好ですが…。
2. Posted by 芳川葵   2012年11月06日 14:02
典厩さん

こんにちは。

> いやぁ、良かったです。

「放課後美術レッスン」をお読みいただき、ありがとうございました。
ご満足いただけたようで、なによりです。ありがとうございます。

> このままどんどん姉で行きましょうw

今後も機会があれば、姉はやりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
3. Posted by crow   2012年11月06日 21:07
こんばんわ。

新しい試みというのは、マンネリ打破・読者層を広げる手段としては必要な事かも知れませんが、固定ユーザー(私的)から見れば、芳川葵=母子相姦、少年と熟女の作品を執筆する作家として認知しているので、この路線から外れると安心して作者買いが出来なくなります。
危機感もあるのでしょうが、王道を突き進んでいただきたいものです。
十数冊もこの路線で作品を出してきたのですから・・・。
やたら、なぜかフランスでプッシュされているK瀬氏の迷走の二の舞にならないでほしいです。(デビュー作から三作目まで良かったのに残念。)初心忘るるべからずですよ。

大の芳川ファンであるから、あえて無礼な苦言を言わせてもらいました。
これも、あくまで個人的な趣味嗜好ですが・・・。
お気に触りましたらご容赦下さい。
4. Posted by 芳川葵   2012年11月06日 23:58
crowさん

こんばんは。
貴重なご意見ありがとうございます。
どんな意見でも、私は大歓迎ですので、遠慮せずにズパズバ書いちゃってください。
例えそれで凹むことになっても、「良薬は口に苦し」だと思っていますので。

> 新しい試みというのは、マンネリ打破・読者層を広げる手段としては必要な事かも知れませんが、固定ユーザー(私的)から見れば、芳川葵=母子相姦、少年と熟女の作品を執筆する作家として認知しているので、この路線から外れると安心して作者買いが出来なくなります。

これはたぶん、ブログに書いた次作黒本についてだと思われますが、
現状でいくと、基本ライン(母子相姦・少年と熟女)に大きな変更はないと思われます。
その上で、いままでとはちょっと違う見せ方(設定を含め)を試していく感じになるかと。
なので、人によってはまったくいつもと変わらぬ「芳川葵」と感じられるのではないでしょうか。
とはいえ、書き上げてみないと、本当に違いが生まれるのかどうかは微妙。

> 危機感もあるのでしょうが、王道を突き進んでいただきたいものです。

ありがとうございます。
デビュー当時の担当さんに、「最近は王道を書く人が少なくなってきているから、芳川さんに求めるのは王道です。せっかく書けるんですから」みたいなことを言われたことがあります。
なのでこれからもベースは王道だろうなと、と言うより、私、情けないことに王道しか書けないんですよ。捻ったいまふうのはどうも思い浮かばなくて……。(汗)

> お気に触りましたらご容赦下さい。

最初にも書きましたが、今後も遠慮せずに書きこんでください。
それを咀嚼して活かせるかどうかは、私の覚悟の問題ですから。

ではでは、今後ともよろしくお願いします。
5. Posted by 典厩   2012年11月07日 10:17
別にそこまでこの業界に詳しくはないですが、この業界の王道という意味では王道を貫いていると思いますよ。
いくつか読んだ感じでこういう流れなんだなってのはわかりますが、その意味では王道的な作品が多いと思います。
それも極めて完成度の高い王道という意味で。姉ものは個人的な好みなのですが、それはそれでまたやってくれればと。
逆にいえば、出版不況もありますが、先細りの原因が王道への依存から来ているとも考えられなくもないのです。
私のような変なファンや作者の個人的な志向だけで内容が決まるものでもないですが、そういう意味でも今後も姉ものには期待したいところです。
6. Posted by crow   2012年11月07日 12:41
自分のコメントを読み返して、失礼な物言いだなと反省しております。
個人的な趣味・嗜好にそぐわない作品はいらないと押し付けている文章で恥ずかしい限りであります。
典厩さんが姉モノが好きなように様々な読者層がいるわけで、同人ならともかく商業作品なのだから、書きたいものが書けるわけでもなく、出版社・編集者、刊行の他作品とのバランスでプロット案が通るはずなので偉そうなことを言ってすみませんでした。

>基本ライン(母子相姦・少年と熟女)に大きな変更はない

ものすごく安心しました。以前当ブログで紹介されてた登場人物相姦図は、大変興味深かったです。遊び心があるし、他作品でモブキャラとして登場するのもファンとしては楽しみの一つであります。
大作家・牧村遼さんの後継者は芳川さんだと思いますので、これからも頑張ってください。
どんなジャンルの作品でもファンとして楽しく読ませて頂きます。
7. Posted by 典厩   2012年11月07日 15:48
>crowさん

私も生意気を申して申し訳ありません。そうおっしゃられると恐縮しきりです。
私が芳川先生の本を読んだ感想では、このジャンルの王道はつき進んでいると思います。
そのワールドの中でときには姉やはたまた他の関係の相手が出てくるのはありだと思います。
私がたまたま姉の激烈な信者であることはまた別の話ですが、こういうときはうれしかったと思います。
どんなシチュエーションであれ、芳川先生の文章が好きなので、ついていける限りついていこうかなと
思っている次第でございます。長々と失礼をいたしました。
8. Posted by 芳川葵   2012年11月07日 20:43
典厩さん

こんばんは。

> 別にそこまでこの業界に詳しくはないですが、この業界の王道という意味では王道を貫いていると思いますよ。

ありがとうございます。
今後も王道でいきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。

> 逆にいえば、出版不況もありますが、先細りの原因が王道への依存から来ているとも考えられなくもないのです。

最近は昔ながらの王道というのとは、少し毛色の違った作品も増えてきてはいます。
最近の黒本は美少女文庫寄りだという指摘もあるくらいですから。

ただ、思いきった転換がしづらいというのも確かにあります。
出版不況は事実で、官能小説の初版部数もピーク時の半分以下(1/3くらいのことも)ですからね。それでも官能分野は、他の文芸一般よりは安定して売れてはいるみたいですけど。
何十万部の大当たりはありませんが、大ハズレでどうしようもない、ということもない業界です。

> 私のような変なファンや作者の個人的な志向だけで内容が決まるものでもないですが、そういう意味でも今後も姉ものには期待したいところです。

私も個人的には「姉モノ」好きですので、今後も機会があればチャレンジしたいと思っています。
官能小説を読みはじめた当初は、母モノではなく姉モノを探してましたからね。
9. Posted by 芳川葵   2012年11月07日 20:56
crowさん

こんばんは。

> 個人的な趣味・嗜好にそぐわない作品はいらないと押し付けている文章で恥ずかしい限りであります。

昨日も書きましたが、まったく構いませんよ。
出来るか出来ないかは別問題として、官能小説業界において、生の意見は非常に貴重ですから。
ですので、今後も遠慮なく意見をお聞かせください。
奥歯に物が挟まったようなのって、きっとお互いに気持ち悪いと思うので。

> 出版社・編集者、刊行の他作品とのバランスでプロット案が通るはずなので偉そうなことを言ってすみませんでした。

本当に全然構いませんよ。
crowさんが気に病まれるようなことはなにもありません。

確かに色々と制約がかかることはありますが、それはどんな仕事も一緒じゃないですか。
その中でどれだけ自分の色を出していけるか、そこなんだろうと思います。

> 以前当ブログで紹介されてた登場人物相姦図は、大変興味深かったです。

これはまたずいぶんと古いことを持ち出されましたね。(笑)
あれは完全な自己満足のお遊びだったんですけど、面白いと思っていただけたなら幸いです。

> 大作家・牧村遼さんの後継者は芳川さんだと思いますので、これからも頑張ってください。

ありがとうございます。
牧村僚先生はね、遠すぎますね。(笑)
いま書いている20代、30代の誘惑系作家は、多かれ少なかれ牧村先生の影響を受けている世代ですからね。かくいう私も、初めて読んだ官能小説は牧村先生ですし。
10. Posted by りい   2012年12月06日 23:44
遅ればせながら「放課後美術レッスン」読ませて頂きました。

読んだ後の感想は、久々の良い姉作品だ!でした。

官能小説では姉モノが少ないのですが、その少ない姉モノでも良い作品が多くなく、姉好きとしては寂しい限りでしたが、この作品は本当に良い姉モノでした。

また官能小説ではサブヒロインがオマケ的な時が多いのですが、七瀬さんは大変魅力的な「隣のお姉さん」的存在で、七瀬さんがいたからこそお姉ちゃんと結ばれたのですし、お姉ちゃんに負けない魅力を発揮してくれてサブではなくお姉ちゃんと並ぶダブルヒロイン的な存在だと感じられました。

素晴らしい作品をありがとうございました。

また次回作に期待しております。

11. Posted by 芳川葵   2012年12月07日 00:07
りいさん

こんばんは。
コメント、ありがとうございます。

> 遅ればせながら「放課後美術レッスン」読ませて頂きました。
>
> 読んだ後の感想は、久々の良い姉作品だ!でした。

ありがとうございます!
少しでもご満足いただける部分があったとすれば、書いた者として、この上ない喜びです。
姉モノは以前からやりたいと言い続けていたので、私としても念願叶って、な部分がありました。
なので、「よかった」と言っていただけると、本当に嬉しいです。ありがとうございます。

> また官能小説ではサブヒロインがオマケ的な時が多いのですが、七瀬さんは大変魅力的な「隣のお姉さん」的存在で、七瀬さんがいたからこそお姉ちゃんと結ばれたのですし、お姉ちゃんに負けない魅力を発揮してくれてサブではなくお姉ちゃんと並ぶダブルヒロイン的な存在だと感じられました。

設定を作った当時、担当さんと「リアルだったら、七瀬ってメチャクチャいい女なんじゃない」というやり取りをしたくらいです。「リアルだったら、キミ(七瀬)が幸せになるべきだよ」と。
佳織を食い過ぎないよう、あくまでもサブヒロインとして描いてください、という指示だったのですが、少しはそれが果たせたのかな、とりいさんの感想を拝見し、思いました。

> また次回作に期待しております。

ありがとうございます。
また感想を頂戴できるような作品を書いていければと思っております。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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