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尼崎事件 10回余の相談も一部捜査せず
4月22日 12時47分

尼崎事件 10回余の相談も一部捜査せず
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兵庫県尼崎市の一連の殺人・死体遺棄事件で、遺体で見つかった女性の家族などから、角田美代子元被告らに家族が暴行を受けているといった相談や通報を10回余りにわたって受けていたのに、兵庫県警察本部が、その一部を事件として捜査していなかったなど対応が不十分だったことが警察の内部調査で分かりました。

一連の事件では、自殺した角田美代子元被告の親族7人が去年、遺体で見つかった仲島茉莉子さん(当時26)への殺人などの罪で起訴されています。
元被告の周辺では10年余りの間に6人が遺体で見つかり、3人が行方不明になっていて、兵庫県警察本部は、長期間事件を把握できなかった対応について内部調査を進めています。
その結果、元被告らに家族が暴行を受けているといった家族や知人からの通報や相談を、兵庫県内の5つの警察署が10回余りにわたって受けていたのに、その一部を事件として捜査していなかったなど対応が不十分だったことが分かりました。
このうち仲島さんの父親が、「元被告らが家に押しかけ家族がバラバラになった。娘の行方を知りたい」と相談しましたが、対応した警察官は詳しい状況の聞き取りは行わなかったということです。
また、行方不明になっている人の親族の女性が元被告らに住宅に閉じ込められていると通報を受けて、警察官が現場に駆けつけ外に出るよう女性を説得したものの出てこなかったため引き上げていたということです。
兵庫県警は、「親族間のトラブルでも積極的に対応すべきだった」として、近く調査結果を公表する方針です。
この問題では、香川県警察本部も仲島さんの家族への対応に不適切な点があったとする調査結果を公表しています。

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