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お詫びとお知らせ

本日、2013年4月22日 17時過ぎに
小杉 利津子さんを通し
とある方からの伝言を受けました。

このブログは名誉棄損にあたるので
ブログを消すように・・・
ということと
もし、明日までに消さないのであれば
告訴をします・・・
ということでした。

その方に
小杉 利津子さんは
私と共に告訴をすると言われたにも関わらず

「あなたが消すも消さないも
それはあなたの自由意思だよ。」と
おっしゃいました。

その際には
私は 消さない意思を伝えました。

しかしながら・・・
電話を切った後に
このブログを消すことを決意しました。

私は『スピリチュアルとは何ぞや!?』ということを
追求するためにも
自らの体験をこのブログで晒していく覚悟で
書いて参ったつもりでしたが

ブログを書き進める中で
自分の感情にまかせ
一部行き過ぎた表現で記載してしまっていたことに
改めて気づき深く反省しました。

今まで書いた私のブログ そのままでは
真実はどこにあるのかが
伝わりにくい書き方となっていたことを認め
お詫び申し上げると共に
このブログを削除したいと思います。

今まで読んでくださった皆さま
本当にありがとうございました。

その日が来た

2011年3月11日。
東日本大震災。

私はその日、朝から体調が悪く
その時間、横になっていた。

突然の揺れと
夫の声で飛び起きる。

揺れが収まりテレビをつけた。

「とにかく会社(東京)に電話しないと。」

夫はすぐに下北さん、そして松山さんに電話する。
ふたりともと話しができ安心したようだった。

同時に夫の実家(福島)からも電話があり
皆の無事が確認できた。

まずは一安心。

テレビからは
とんでもない映像が流れだす。

私の兄一家は宮城の女川に住んでいる。

私も夫も声を失う。
兄にも兄嫁にも電話は繋がらない。

宮城と福島の県境
車で走ったこともある道路や街並みが
波にのまれていく画像が流れている。
現実のものとは思えない。

私も夫も震えている。
こんな事がおこるなんて・・・。

その夜、
松山さんからの電話。

「こんな時こそ、企業としてどう対応できるか、
とても大事なことだから。」

今後の会社としての対応の具体的指示をもらった。
いつも指示は的確だ。

兄たちとは、連絡の取れないままだった。

「大丈夫。きっと大丈夫だから。
あなたたちは坦々と仕事を続けて。
それがあなたたちにできること。」

気持ちは落ち着かない。
けれど、確かにそうだ。

私たちは私たちのいるところで
できることをやるしかないのだ・・・。

スピリチュアルを扱う企業として
こんなとき
私たちには何ができるのだろうか。



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スピリチュアルとは何ぞや!?それを追求するためにも

本日は次の記事を書く予定でしたが
『永井 清さん』よりコメントをいただきましたので
今回は、そのコメントに対して
今感じていることを
そのままに 書きたいと思います。

実は、先週4月17日(水)・4月18日(木)に
私はまた急に鬱の様な心理状態になりました。

もう自分の存在がやりきれず
『死にたい』『死にたい』と
ただそれだけを考えていました。

17日の朝、私は
今まで(2010年頃~2013年2月の会社を辞めるまで)
良く感じていた蛇(のようなエネルギー)が
私を締め付けていました。

首をあまりにも苦しく絞めてくるので
この蛇は
良く知っている【あの蛇】!?

まさか・・・
ついに・・・

そんな風に思いました。

朦朧とした意識の中
ギャラリーで横になっていると
ギャラリーにある約70枚近い数の天使の絵の
たくさんの天使たちが賑やかに
私の周りで励ましてくれているのを感じました。

『私はひとりぼっちじゃないんだ・・・。
私は生きないといけない。』

ふわっと温かなぬくもりを感じました。

そして何とか
その『死にたい』という状態から抜け出すことができました。

そして
昨日4月20日(土)の夕方
夫が急にお腹を壊したのだと言うのです。

今日の痛さは【あれ】に似ていたと。

あれとは
スピリチュアル会社で働いていた時
私も夫もよくお腹を壊していました。

私と夫がお腹を壊す時
その前後に決まって下北さんや松山さんからの
電話が鳴りました。
その【あれ】(お腹の痛み)です。


私は今朝、永井 清さんからの
コメントを見て
心臓が止まるような思いがしました。

今、この記事を書きながらも
私は涙が止まりません。

洗脳(?)が解ける = 真実を正しく判断できる精神状態になる って
なかなか難しいことなんだな・・・
つくづくそう感じています。

もちろん、ひとりでは
ここまでも来ることができなかっただろうし
こうしてやっとの思いで来れたとしても
すぐに引き戻される = 自分で前にいたところへ帰りたくなる
恐怖が襲ってくるのを感じました。


【スピリチュアルとは何ぞや!?】

ただいま私は小杉利津子さんのところで勉強中の身でありますが
その修行とあわせて
スピリチュアルの真理を求めて
このブログを書き進めようと思います。

これを書き進めることが
真実をみられることのできる修行&
私の心のリハビリにもなるように感じています。

まだまだ
未熟な私ですが
是非、皆さんにもお付き合いいただければと
思います。

どうぞ宜しくお願いします。



また、先日の記事の中で
テレビの番組制作をしていた夫婦Mちゃんとの話を
書きましたが
実際に起きたのはこれは2011年の話だったことが
わかりました。

Aちゃんと会うのが怖かったのは
Mちゃんとの1件があったので怖かったように思っていましたが
実際は実は同時進行で起きていました。

もはや
誰かに話すことができない脅迫観念は
それ以外の抑圧生活の中で
自分の容量を超えた恐怖を感じていたからだったのだと
改めて感じています。

2010年~2012年の3年間に起きたことは
自分の中でもあまりにも濃すぎて
様々な事象が記憶の中でも混乱していることに
今回気がつきました。

こちらに対しても
改めてお詫びと訂正をします。


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そして年が明けた
1月11日のことだった。

突然、松山さんからより
夫が離婚時の慰謝料として支払う約束であった300万のうちの
残り250万を借りる話しが降って湧いた。

「会社からは貸すことができないが 
元奥さんとの約束だから
信用問題(下北さんと松山さんの)に関わるから
松山さんから借りて払いなさい。」
と下北さんも言う。

下北さんが絶対に松山からお金を借りてはいけない
そうしたら、全てを握られてしまう・・・
と以前、あんなにも力説していたのに今度は
「借りろ。」の一点張り。

夫は渋っている。
当然、慰謝料の支払い約束を果たせねばならないことくらいは
夫だってわかっている。

けれど
「先に会社より借りた50万の返済の目処すらたっていないのに
借りられない。」と夫は何度も下北さんに言うが
「それは大丈夫だから。任せておけ。」
と言いながら渋る夫をよそに
「あいつはわかってないけど、これでうまくいくんだから
後でちゃんと説明しとけよ。」
と今度は私に言い返事を急かす。

「でも、返せないお金を借りても・・・。」
そう言うと
下北さんはこう説明してくれた。

 「会社の出張旅費精算で返済ができるから大丈夫。
言うとおりにすればいいんだよ。
丸く収まるから。」と。

そう、会社の新しく立ち上げ(実際は社名変更)を
したとき(2009年6月11日)から
出張一回ごとに数万円の出張旅費の精算書を書き
現金引き出しをしていた。(夫1日2万と私1日3万
下北氏1日3万と松山氏1日2万で清算書は切っていた。)
私たちは清算書に署名をし押印をし渡すだけ。
出張がある度に
会社の通帳から引き出された現金の流れは
私たちには一切わからない。

そのお金を使い借金は算してくれるのだという。
だから、仕事をちゃんとやっていきさえすれば大丈夫だ
という説明だった。

今日は下北さんばかりでなく
松山さんも妙に優しい。

すべては私たちと子どもたちのためだという。
そのために一肌脱いでくれるのだという。

あまりの勢いだ。
本当に信じて大丈夫なのだろうか。
けれど拒否権ももはや私たちにはない。

その勢いのまま
借用書(会社を辞める時および会社が倒産した時は全額一括返金する約束込み)
に署名、押印をしたのだった。
そして、すぐに松山さんは
元奥さんへ250万を振り込んでくれたのだった。

確かに250万もの大金を貸してくれる人なんて他にいない。
けれど、どうしてこんなにもモヤモヤするのだろう。

その頃から
さらに夫は松山さんと下北さんに心を開かなくなった。

下北さんは夫に対し
「あいつは慰謝料払って安心しちゃったんだろ。」
と言っていたが
私にはその逆で、300万も借りてしまったことを
後悔しているように思えた。

そして、その翌月には
夫の心配は的中したのだった。

松山さんの言い分はまたも
至極ごもっともなものだった。

「借りたお金は個人的に汗水たらして働いたお金から返すべき、
それが社会的責任を果たすことになり
結局その親としての生き様を見せることが
遠く離れて暮らす子供に伝わるんだ。」
と。

確かにそうだ。
けれど、先月の主張旅費からうんぬんっていう話はどこへ!?

それを聞こうとしても
時にはキレられ、他の事へ質問をすり替えられ
時にはなだめすかされ
結局は、はっきりした回答は得られない。

そして、下北さんはというと
一切関わってこない。
松山さんと同じように返済を求めることもないが
助けるような発言もなく
まさかの・・・知らんぷりを決め込んでいた。

私たちはまたまた、罠にまんまと嵌り
一気にズドーンと落とされた・・・
そんな気分になった。

けれども
子どもたちのため・・・
これは必要あってわざわざ落としてもらえた罠
松山さんと下北さんを恨むなんてお角違いもいいところ
そう捉えることに・・・した。

そして、松山さんに家計すべてを報告し
無駄遣いしていると思われるものは全てカットし
300万の返金を毎月していくこととなった。

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これって軟禁?檻の中から自分で抜け出す方法を求めて

Aちゃんに会うのに
ドキドキするのには理由があった。

実は今年、私は大騒ぎを起こしているのだ。
ここのところの私の精神状態はもやは普通ではなかった。
(松山さんも?)

松山さんは事ある毎に
「だからあなたはダメなのよ。腹立つわ!」
とキレて言い放つようになっていた。

もちろんそう言われるのは
私の能力不足による仕事上の対応の不手際があったり
ミスが重なったときであって
松山さんから怒られるのは至極ごもっとも。
言い返せるはずもない。

けれど、
松山さんからの電話が鳴ると
身体は小刻みに震え過呼吸状態となってしまう事や
涙が自然に出てきてしまい
すぐには電話に出られないことさえあった。

もう死にたい・・・
そんな風に1日に何度も思った。

深呼吸をしてから一度気持ちを落ち着けて
何とか電話で話せるといような
ギリギリ精神状態だった。

下北さんと松山さんには、
当時、共ににテレビの番組制作をしていた夫婦(元相談者)
がいた。

その奥さんであるMちゃんは、
私が妊娠中には仕事を手伝ってくれていたこともある。

彼らは夫婦で立ち上げたテレビの制作会社の代表を下北氏にし
私たちと同じように下北さん松山さんのアドバイスのもと
仕事をしていた。
ある日、Mちゃんの目の前で
松山さんからの電話が鳴る。

なんとかぎこちないものの
電話応対を終えた
その後、また発作(涙が自然に止まらなくなり身体の震えがとまらない状態)
が出てしまう。

その状態を隠しくれずMちゃんに
私の精神状態が普通でないことを悟られてしまう。

「ときどき、あまりにも辛くんで、もう死んで楽になりたいな
とさえ思うくらいで・・・。」と、
そして、今、松山さんが怖く
もう冷静で対応できなくなってしまっていることを話した。

その話を聞いてMちゃんはとても驚いていた。
もしかしたら、彼女にも思うところがあったのかもしれない。

そして、その話はMちゃんからMちゃんの夫の耳へはいり
またMちゃんの夫から松山さんの耳に入り
大騒ぎになったのだ。

その時、
「そんなことをしたらMちゃん夫婦が私たち(松山さん、下北さん)の
言う事を聞かなくなる。
それは、メンツを潰したということだ。
どうしてくれるのか。」
と大激怒された。

それをきっかけに
もはや・・・もう誰にも何も口にできないのだ・・・
逃げることはできない・・・・
従順にするしかないのだ・・・
と途方に暮れたのだった。

そして、Mちゃん夫婦は仕事関係の別件も重なり
結果、年末には下北さん、松山さんと袂を分かつこととなり離れて行った。

「俺をなめるとこうなるんだよ。
口は災いのもと。あんたたちも肝に銘じるんだよ。」
下北さんは、私たち夫婦に言った。

けれど夫は
「羨ましいな。
自分たちも早く手を切りたいのに・・・。」と思っていたようだ。

そんなことがあったのだから
Aちゃんと会う約束がばれたらどうしようか
私はとても怯えていた。

仕事で現場に行ったときも
松山さんと下北さんは
彼らの目の前で
私が特定の誰かと仲よく話すことを嫌う。
そんな様子を見かけると
何を話したのか
必ず後で聞き取り調査をされた。

特定の誰かと濃いつきあいをしたら
あなたはすぐにフラフラするんだ
余計な影響を受けるのは迷惑だ
仕事上、もっての他だと言う。

けれど、どうしても私はAちゃんに会いたかった。
もちろん全ての関係者さんとは
等間隔でつきあうべきなことは
仕事のルールとしてはわかっている。
けれど、どうしても誰かから
今のこの全て監視下にあるような
異常な軟禁状態から抜け出すヒントが欲しかった。

「個人的に会ったのが会社にバレたら大変なんだ。」
そう言うと
Aちゃんは事情をわかって内緒にしてくれた。

私たちは
お互い尊敬していた人が怖くなったというところで
すぐに意気投合をした。

「言う事は納得できるんだけど
あの裏の顔はなんだろうね。」とか。

「真面目にやってたら
いつかは認めてもらえるのかな。」とか。

「それにしても怖いね。」とか
言っていた。

本当に私が知りたかった
結界って張れるの?とか
どうしたら今の鬱になりかけた状態から抜け出せるのか・・・
とかには
ヒーラーであるAちゃんも
的確な答えはくれなかった。

相手がエキサイトしてモンスター化したとき、
お互いどう対応しているか
(解決策はなく結局、ただじっと我慢するとか
相手との距離をおくとか)などを
話しただけで
結局、根本的な解決法ではなく
埒は明かなかった。

先輩ヒーラーとの関係を克服したのかと思っていた
Aちゃんも結局のところまだ苦しんでいたのがわかった。

それでも、Aちゃんに少し話ししただけで
同じような悩みを抱える仲間が頑張っていると知ることができ
また自分のことも知ってもらえて
その瞬間はスーッと心が軽くなったように感じた。

けれど、家に帰りつく頃は、
もしこれがバレたら・・・
とんだ騒ぎになる・・・と再び暗い気持ちになり
恐怖が襲ってきた。

ご主人さまの目を盗んで
檻から抜け出すペットのように
自分のことが思えた。

その繰り返しだったが
それからも
何カ月に1度のペースで
私はAちゃんとの密会を続けた。

お互いの家族が持ってくる厄介なネタを笑ったり
仕事上のモヤモヤを話す
楽しい時間を過ごした。

当然、私たちには
それぞれが尊敬する人たちが持つ
大きく育った蛇や狸は見えていない。

そのはAちゃんと共有した時間は、
私にとって根本的解決にはならなくても
私の傷つきボロボロだった心が少し癒される元気になる。
それだけでも有難かった。

そして、それからしばらく時がたち
2011年の年末には、Aちゃんとの密会もバレて
2度目の大騒ぎが勃発するのだった。

そしてさらにそのAちゃんとの別れから
また1年以上が歳月が経ち
今のこのブログランキングで
まさにAちゃんの先輩ヒーラーのブログを目にする事となるとは
当時の私は思ってもみなかった。
(Aちゃんとのネタはまだ続きます。)


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水清ければ魚棲まず!?【一部訂正&加筆】

下北さんは
あっという間に松山さんと話をつけて
電話をすぐに折り返してきた。

結局は、松山さんは私たちに奮起して欲しくて
発破かけただけだということだ。

それが本当かどうかなんては
もうどうでもいいや。
私たち夫婦はこれからも変わることなく
仕事を続けることとなった。

けれどそれからも松山さんは
なかなか会社の売り上げを伸ばすことができない私たちをみて
度々、(収入あげれないのなら)辞めろ、
(もっと収入あげるまで)辞めさせないという
話を繰り返ししてくるのだった。

一体どっちが松山さんの本心なの?
というくらい
松山さんの言動はコロコロ変わる。

本当にこれは
私たちのまとっている泥水を澄ませるためのに
やってくれていることなのだろうか。

一抹の不安が過る。

ある日のイベント帰りに松山さんが
下北さんと話をしていた。

「『水清ければ魚棲まず』っていうし。
泥水を澄ませ過ぎるとお金にならないよ。
少しぐらい汚い方がいいんじゃないの。」

※【辞書より】水清ければ魚棲まず・・・・あまりに心が清らかで、行いも正しく、
まじめな人は、逆に、他人から敬遠されて孤立してしまう、という例え。

二人のそんなやり取りを聞いて
もはやこの二人には
スピリチュアル界の泥水を澄ますことができるのだろうか・・・
もうドロドロの泥の中にすっぽり浸かってしまって
その甘い汁の美味しさを知ってしまい
当初の熱い志はなくなってしまったのだろうか・・・
何を目指してこのスピリチュアルの仕事をしているのだろうか・・・
様々な疑問が湧きあがる。

なんとなくおかしいなとは感じるものの
信じている能力者である松山さんと下北さんに
ついていけば大丈夫だ・・・と私はやみくもに思っていた。

実際、当時から松山さん、下北さんには
あの赤黒いオーラを放つ蛇を
見ていたのだろうか。

確かに自分の姿は認識しづらい。
けれど、松山さんほどの人でも
まさか・・・自分の姿は
見えてないとか?

だったら下北さんには見えているの?

松山さんは基本的に心配性。
心配事は全て潰してから何かにとりかかるタイプの人だ。

もしも自分が損したら
もしも会社が損したら
もしも会社が潰れたら
もしも自分たちのメンツが潰れたら・・・などの
不安が松山さんの脳裏によぎると
もやもやの雲とともに蛇が上がってくる。

いつからか松山さんの蛇は
赤黒いオーラを放ち
ぷっくりと太った大蛇となっていた。

大蛇は物質的満足を満たす餌をとってくるのが得意。
周りを食い物にしてさえ餌を食らう。

大蛇をまとった松山さんの手の上には
まんまるお腹のよっぱらい狸(下北さん)。

狸は、ご馳走や酒をくらいながら
ひじ手をついて横になっている。

そして、ご馳走のありかを蛇に明確に示し、
その獲物を取るための指示を出している。

狸は取ってきたご馳走のもっとも美味しいところは大蛇に与えるから
大蛇は狸の言いなりだ。

蛇と狸。

そんな風にちゃんと冷静に松山さんと下北さんのことを見れるように
私がなるのは・・・
それからまだずっと先の話。

まだまだ蛇と狸にどっぷり酔い
翻弄される日々が続く。

ちょうど
そのころAちゃんと
今度、個人的にご飯にでも行こうという話になった。

※一部、書いていく中で当時を思い出し書いているので
思わず今の感じ方で当時を書いてしまいました。
表現に一部誤りがありましたこと改めてお詫び申し上げます。
訂正してありますので(2013年4月18日 12:45)
既にお読みいただきました方、大変申し訳ありませんが
もう一度お付き合いくださいませ。
今後はこのようなことがないよう充分留意して書きとめます。
よろしくお願いいたします。


また
昨日までの記事の中に
松山さんの蛇(エネルギー)のことを記載していましたが
当時の私には締め付ける怖いものというくらいしか
認識していませんでした。

お金がらみの話しになると
般若の顔の松山さんが出す
何かにどんどん締め付けてられる・・・
ただ、ぐるぐる巻きにされて身体中が痛い・・・
そんな感覚でとらえていました。
時々、蛇みたいだ・・・と思っていたものの
状態を冷静に判断することはできていません。

改めてお詫びと訂正します。(2013年4月18日 14:56)



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泥水を澄ますことのできる能力者

松山さんからの苦言の電話は
一度や二度では終わらない。

時間も日夜関係ない。
たとえ日付が変わったような時間帯の電話でも
すぐに出なければ電話は何度も何度も鳴り続ける。

だから携帯電話はいつでも肌身離さず持ち歩く。
寝る時も枕元に置いて。

「ごめんね~。寝てた?」
と言いながら本当は
何もこちらのことなどは気にしていないようにも思えた。

そして、今気づいたことあったから・・・と言って
確かに仕事に役立つよきアドバイスをくれた。
有難い。

しかし、夜中の電話ほどその後が怖いのだ。
だんだん、いろいろな方向へ話しは飛び

仕事の手際が悪い、段取りが悪い、
今後の集客をどう考えるか、
新しい企画を考えているか、
新しい企画が出なければお客は飽き離れる、
頑張っても結果がでなければ給料泥棒・・・などと
話は脹らんでいく。

上司の立場だもの
言ってることも至極もっとも。

けれど、最終的には

生きている価値無し、
拾ってしまったから仕方なく働かせてやっている、
私たち(下北さん、松山さん)とは身分が違う、身分をわきまえろ、
泥棒猫、貞操のない女、
あなたたちのような人たちは死んで欲しいと思ったこともある、
一生 底辺で這いつくばって生きろ、
それが罪を償うということだ
幸せなど感じる価値はあなたたちにはない、
そういう分際ではない・・・などなどの話。

スピリチュアルの仕事しているのだからわかるよね
これが、世の法則、みんなが良くいうカルマと言われると
何も返す言葉もない。

けれど、既に言われるがまま聞き続ける
私の心理状態は鬱状態に近い。

誰にも会いたくない。
何も本当はしたくない。
ただ必要最低限のことをこなすのみ。

仕事上の新しい企画?なんて
何も浮かびやしない。

だけれど、そんな本音
言えるわけがない。

少しずつ大好きだった松山さんのことが怖くなり、
会いたくない人になっていくのが自分でも嫌だった。

そんなこと思いながら松山さんに会うと
決まってにっこりと笑って

「厳しいことを言うのは
期待しているからよ。
これ子どもにお土産。家族で食べてね。」

などと言いながら
美味しいお菓子などいただいた。

松山さんの態度は1ヶ月の中でも波の様に変化する。
『自分』と言うものがない私は
松山さんの波に合わせて
1日の中でも1ヶ月の中でもコロコロと感情が揺れる。

最近の松山さんは、月末に差し掛かる20日過ぎになると
決まってお説教はエスカレートするように感じていた。

月末は支払いも多く給料日もある。
お金絡みは蛇がらみ。

今月も電話から
あの大蛇が出てくるのだろうか。

またも20日が過ぎた。
そろそろ蛇さんの登場かと思っていた2010年7月21日。
松山さんは、朝から機嫌が悪い。
腹ペコな蛇が大きな口をあけて
まさに全てを飲み込もうとする勢いだ。

今後、どんな企画をやるつもりか
仕事を真剣にやっているのかなど
朝から何度も電話が入る。

夕方になると
仕事を今後続ける意思があるのか
はっきりしろと
ちゃんと考えて連絡を折り返しよこせと
言われた。

仕事続けるかどうかって
勿論、辞めるつもりはなかった。

けれど、夜電話を返すのは嫌だった。
夜の松山さんは冷静ではなくなることが多いから。
腹ペコ蛇が今か今かと獲物を狙っているように感じたから。

明日、朝に電話しよう。
そう思ってその夜、床についた。

その夜、松山さんから
メールが入っていた。

以下、会社名および松山さんの名以外は原文ママ。

--------------------------------

今の時間まで、お二人の意志をお知らせ頂くお電話を事務所にてお待ちしていましたが
ご連絡がないということは やはり仕事の継続の意思が無いのだと認識致しました。

そうやっていつも頭上の嵐が過ぎ去るのを待つだけの生き方は
もっとも私が嫌いな生き方です。

ご縁があり これまで支えて参りましたが
きっとこのまま一緒に仕事を続けても
お二人の根本的にお持ちになっている甘えと
自分の人生しか考えてない生き方の癖は
改善出来ないと思います。

敢えてもう一度 外の社会の風に晒され
厳しい世間で生きることをしてみてください。

そして
お金を稼ぐということは
親の責任とは
本当の愛とは

をもう一度学び直してみてください。

来年 春をけじめの時としたいと思います。

メンバー解散は 口外無用 法人役員の守秘義務をお守りください。
ご両親 ご親族の口出しは一切認めません。

これから 株式会社 H(仮名)の行く末 つまり
新しいメンバーに任せるのか
会社を売却するのかを検討します。

最後まで仕事は完遂して下さい。

以上 来春解散まで 有終の美を飾るお仕事を望みます。

尚 来年も会場を抑える仕事はそのまま続投です。

今後は事務的な連絡以外は致しませんのでご安心を。
一切の注意指導もありません。

株式会社 A (仮名)代表取締役 松山

--------------------------------
(※株式会社Hは私たちの会社、
株式会社Aは株式会社Hの親会社のようなもの。
株式会社Aは松山さん代表取締役、下北さんはそこの社員。
親会社の株式会社Aの社員の下北さんを
子会社である株式会社Hの代表取締役として出向してもらっていた。)


これは私たち夫婦は解雇ということだろうか。

本当に解雇だったら?

これからどうやって生活していこうかという不安と同時に
もう、夜中怒られなくていい
蛇に呑まれなくてもいいのかと思うと
それはホッとした。


会社の代表である下北さんにメールの内容を確認するために電話した。

けれど、下北さんは
松山さんが送ってきたメールの内容を全く知らなかった。

下北さんは、何でもお見通しの能力者。
その力は松山さん以上ならば、
今のこの状況、どう判断してくれるのだろうか。

かねてから下北さんは度々こう言っていた。

「川に落ちている人を助ける時
松山の仕事の仕方(能力者として)は
自分は絶対に安全なところにいて
道具や知恵を使って自分が汚れることなく助けるやり方だけど、
俺のやり方は、川の中まで入って、自分も溺れた人と同じように
泥まみれになりながらでも体当たりで助けるやり方だ。」

そう言っていた。

自らの苦労をバネに這い上がったからこそ
自分の犠牲を顧みず他人のために働く
そんな生き方をしてきた下北さんならば、
きっと私たちを見捨てやしないだろう
そう信じていた。

綺麗な上辺だけの言葉で人を掬おうとしている
他の薄っぺらい見せかけの能力者とは
下北さんは違うはず。

そして、松山さんと下北さんは
方法論は違くても
泥水の川から人を掬うだけでなく
その泥水の川を清らかにするところまでできる人に違いない。
それくらいの器の持ち主。

だからこそ、
スピリチュアル業界の仕事に
今こうして手をつけているのだろうから。

きっと悪いようにはならない。

だって、このスピリチュアルの仕事に際し
4人(下北さん、松山さん、夫、私)の
目指している方向は同じはずだから。

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般若が蛇をつかうとき

松山さんの主張はこうだ。

「娘を身籠った際に
その子を産み、育てるためのサポートをしてくれた恩人、
つまり私たち親子の命の恩人である
下北氏に恥をかかせる、落胆させるようなことと
なった責任をどうとるのか。
恩を忘れたのか。
命の恩人だったら何よりも大切にして当たり前。
恩を仇で返す気か。
あなたの親は当時、勘当していただけで
親の役割は果たしていないのに
今さら下北氏に対し意見するなんて
お角違いもいいところ。
下北氏とあなたのお父さんとは
悪いけれど立場が違う。
親は一度あなたたちを見捨てた人たちなのだからね。
親にも下北氏の有難さを重々教えておけ。
そんなことも解らない頭のイカれた
金も産み出さないくそジジィは
家族の迷惑にもなるから早く死んだ方がいい。」

大声で捲し立てる。

あまりの剣幕に
泣きながらただただひたすら謝った。

もう、最後は
なんとかしてこの電話が終わって欲しい
そればかり考えていた。

1時間以上のお説教の〆は
お決まりのセリフ。

「こんな苦言を呈しているのは
あなたたちのためを思いやってやっていること。
やりたくてやっている訳ではない。
下北さんにも内緒でわざわざかけてやってやっている。
こんな恥ずかしいほど汚い、未熟な根性のあなたたちのことが
外に知れたらあなたたちはもう生きるところがないのだよ。
(仕事を失うの意味)
そうなったら困るでしょう。
黙ってニコニコと下北さんのためを考えて働きなさい。
それと、他の人にこの話を言ってはいけないのはわかっているね。
あなたが無暗に発言をしたら、自分の未熟さを晒すだけ。
それはまたも自分の首を絞めることとなるんだからね。
お金になる(仕事になる)ためにはどうしたらいいか
良く考えること。(絶対に口外するなの意?)。」

電話を切った後も
体中が痛い。吐き気がする。

もはや何かをする気力も思考力もない。
ただぐったりと横になった。
生気が失われたような脱力感だ。
睡魔が襲ってくる。

横になり目を閉じて
半分眠りながら考えていた。

ひとつだけわかっていることはある。

私が悪いのだから怒られたのは感謝すべきこと。
親に対し『クソジジィ死ね』と言われたのは気になるが
それも愛が故のセリフなはず。

自分の中で処理ができないほど
もやもやと
悔しい、辛い、ムカつく、情けない、怖い、嫌だ、
私はバカだ・・・など
いろいろな感情が混み上がってくるが
口にする気はない。

こんなことを口外するのは
汚い自分を晒すこととなり
恥ずかしいことなのだから。

ダメな私たち夫婦に一つ一つ噛み砕いて教えてくれた
松山さんは良き指導者。

松山さんには
とても感謝はしているもの。
尊敬もしているもの。
その気持は本当で、嘘はない。

けれど、もはや会うのは勿論のこと
電話が鳴るだけで気が重いのは
何故だろう。

自分が未熟だからだろうか。

松山さんも般若の面と
観音様の面をもっているように感じる。

すっごく怖いかと思ったら
優しく包み込んでくれるように思えたり。

観音様の面があるからこそ
あえて般若で叱ってくれるのだろう。
でも、般若は怖すぎる。

般若で怒られたら
怖すぎて、もう何が正しいのかなんて
わからなくなってしまう。
ただただ怖い。

どうしたら怖くなくなる?

般若のときの松山さんが共にひきつれている
蛇(エネルギー)は
損が嫌い。
得するようなことと
お金になることだったら機嫌がよく
私を絞められることもない気がする。

それにしても、
この私の松山さんに対する尊敬と恐れの感情は
Aちゃんの先輩ヒーラーに対する感情と似ている。

でも最近のAちゃんは
自分に自信がついたことで
先輩ヒーラーともお互いに尊重し合える関係のになっているのかも。
そうなったら相手とのエネルギーバランスが保てるから
もはや恐れの感情なんてないのかもな。

私も会社の売り上げをあげて
松山さんに認めてもらえるようになったら
いいんだろうな。
否、そうすべきことなんだろうな。

そのために敢えて厳しい般若の松山さんが
蛇を使って教えてくれているのだろう。

なんだかAちゃんの
今の心境を聞いてみたくなった。


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蛇つかい

下北さんは
自分の味方(身内)だと思う人間に対しては
その者を全力で守る
という姿勢の人だ。

その頃の私は、
下北さんの中にある絶対的な父性愛を感じ
とても安心し、心から尊敬していた。

「もう、そろそろ、お宅のお兄ちゃん(長男:当時小5)は
一人部屋も欲しい年頃だろう。
家も建て替えしたいだろ。」

下北さんは言う。

確かに、うちは築40年以上建っている古い家だから
改装もしくは、建て替えが必要な時期にはなっている。

「まあ、いつかは頑張ってそうしたいと思っています。」
と答えると

「俺がしなくてもいい心配だろうけど
あそこのお父さんの工場だったところを片づけなさいよ。
そして、そこの土間に床張って改装したら
子どもたちの部屋もつくれるしいいじゃない。」
と言うのだ。

確かに、父が印刷工場だったところを改装したらよいのだけれど
何にせよかなりのお金がいることだ。
とてもじゃないけれど、今はまだまだ、そんな余裕はない。

すると、なんと
「100万くらいまでだったら、改装費を会社が出してやるから。
そこで仕事をしているのだし、
俺たちみんなで頑張ったから、
こうして(雑誌も出たり)売り上げも上がっているんだし。」
とまで言ってくれる。

「それは有難いですけれど・・・。でも・・・。」
と私が渋っていると

「のぞみちゃんは今は解らないだろうけど
いつかお父さんが亡くなった時
遺産相続でお兄さんが出てきて揉めるよ。
だから、子供たちのために
今のうちに手を打った方がいいんだよ。」

と続ける。

「今週末、そっちに行ったら
敷地とか見せてもらうから。」

「はい。わかりました・・・。」

下北さんが私たちのこと考えてくれて言ってくれているよ
とその一連を夫に言うと、
何か信じられない、裏があるんじゃないかと言う。

「そんな人の好意に裏をかくなんて。」と夫に言うと、
夫は
「慰謝料で払うべき250万も
かりることができず保留中なのに・・・
そんな旨い話あるわけないでしょ。
だいたい松山さんがいいって言わないって。」と言うのだ。

確かにそれはそうだ。
けれど、下北さんは私たちが感じない未来も感じ
心配してくれているのではないかそう思っていた。

週末が来た。
我が家に下北さんと松山さんが訪れた。

「先に言っておくけど
私は反対してるから。
100万なんて出しませんから。」
と案の定、松山さんから開口一番に釘をさされた。

「お前は黙ってろ。俺には考えがあるんだから。」
と少し強い口調で下北さんが松山さんに言った。

そして、下北さんは私に向かっては穏やかな口調に戻り
「敷地見せて欲しいから、お父さんに許可もらってきて。」
と言うので
私が父に簡単に説明すると
「ん。」とだけ父は言った。

その後、工場の玄関口で
私、夫、下北さんで話ししていると
父が急に下北さんのところに出て来た。

「あんたにね、いじらせる気はないよ。
あんたは、なにを企んでるんだ。
後ろめたくないのなら、娘を通さず俺に直接話せ。」
と真っ赤な顔をして怒鳴りだした。

「そういうつもりじゃないんですよ。
落ち着いてくださいよ。
皆さんのためを思ってやっているんですから。」
と下北さんが言うが
父はまだまだ何か言いたそうだ。口元が小刻みに震えている。

「もう、下北さんはそんな人じゃないよ。やめてよ。」
と私が父に言ってなだめていと、
「あんたの家じゃないんだよ。」と捨て台詞を吐きながら
騒ぎを聞きつけやってきた母に促され
母屋に戻って行った。

松山さんも出て来た。

「だから言ったじゃない。
下北さんの思いなんて相手には伝わらないんだから。
余計なお世話なの。
いつも下北さんはそれで失敗するでしょ。
下北さんの熱い思いなんて
この人たちには伝わってないんだよ。
だから、この話ももうお終いにして。」
松山さんは、それ見たことかと下北さんに言っている。

「俺の思いなんて伝わらないのかな。」
下北さんは深いため息をついた。

「ホント、すみません。」
私は謝りながら
項垂れる下北さんを見て
申し訳ない気持ちになった。

その時、突き刺さるような松山さんの冷たい視線を感じた。
何か言われるのかと身体が固まったが
その時は何も言われなかった。

しかし、その夜、
松山さんから電話があった。

「あのね、今日のことだけどね。
ちょっと言いたいことがあるの。」
なんだか、ものすごい剣幕なのがわかる。

電話口からは、
舌をペロペロ出した蛇がにょろっと飛び出してきて
あっという間に私は
足元から首までがぐるぐると巻きつかれたような気がした。

松山さんが
怒っている時は
必ずと言っていいほど
出てくるこの蛇。

時に足首や手にも噛みついてくる。

そして、
松山さんが電話口でエキサイトすればするほど
この蛇はギューギュー絞めつけてくる。


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一瞬の満足とすぐに訪れる渇望

雑誌掲載というきっかけを元に
にわか活気づいた会社。

松山さんは
「わたしのおかげだね。」
と時折口にした。

確かに松山さんの上手な取材のナビゲートで
この取材は成功したと言える。

雑誌効果で
取材された霊能者やヒーラーの方たちは勿論のこと
うちのイベントに参加している
他の霊能者やヒーラーの皆さん全体の
売り上げは、上がっている。

Aちゃんもお客さんからの指名も増え
売り上げアップと共に
この間までの
どこか自身なさげな表情もすっかり消え
ヒーラーとしての貫録(?)も
出て来たように感じた。

会社の売り上げもぐっと上がっている。

松山さんは
こんなに全体の空気を活気を溢れるように
ナビゲートしてくれたのだ。

だから、これは感謝すべきことなのは勿論わかっている。

そうとはわかっていても
度重なる松山さんの
“わたしのおかげだから感謝しなさい”オーラには
少しげんなりしたのも事実だった。

それでも会社の売り上げが上がっているときは
松山さんも下北さんも機嫌が良いので
電話でお説教される回数が減った。

これが、どんなことよりも嬉しかった。

私と夫は
松山さん下北さんからの電話は
365日24時間いつでも必ず出なければいけないのだ。

出なかった後は
その時間どこで何をしていたのか
なぜ出ないのかという長時間にわたるお説教があるのだ。

だから、電話自体の回数が減る、
しかも電話があったとしても
機嫌が良いから用件のみで
小言がないということは
私と夫にとっては
雑誌掲載による
何よりの有難い恩恵だった。

けれど
その恩恵による精神安定は長くは続かず
あっという間に終了してしまう。

そうお金による満足感は
ほんの一瞬。

その甘い汁で得ることのできる満足感は
すぐに欠乏していき
その汁の虜となっていけばいくほど
むしろ
更なる渇望感を招くのだから。



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般若の面と観音様の面

その雑誌掲載されたヒーラーの中の一人に
私は個人的にも応援したいと思っていた人(Aちゃん)がいた。

彼女Aちゃんをうちの会社のイベントで初めてみたとき
真っ白にキラキラと輝く空気を感じた。

彼女はすっごくいい素質を持っているように感じた。

勿論、そんなAちゃんだからこそ
松山さん、下北さんの目にもとまり
今回の雑誌掲載ヒーラーとなったのだった。

Aちゃんは大手のスピリチュアル学校出身のヒーラーである。

同じくその大手スピリチュアル学校出身で
当時、既に個人でスピリチュアル・スクールを開業し
すこぶる人気を誇っていた彼女の先輩にあたる
ヒーラーに苛められているのだと聞いていた。

その先輩ヒーラーの事は
スピリチュアル・スクール開業前は、
うちのイベントにも参加していたこともあったから
顔も知っている。

私には、その先輩ヒーラーは
般若のようなお面を被っているように見えていた。

イベントなどであうと
その先輩ヒーラーは
自分にとって都合のよい目の前のお客さんに対しては
その般若のお面をとって優しい観音様のようなお面で接し
自分に靡かないどーでも良い人(顧客になる可能性がない人?)には
また般若のお面を被る・・・
その姿を良く見ていた。

Aちゃんは、その先輩ヒーラーのスクールのモニター生だったのだが
先輩ヒーラーにとっては
Aちゃんは面白くない存在だったようだ。

Aちゃんは、
その先輩ヒーラーに夜に呼び出されて
レポートのできが悪いと罵倒されたりするんだ、
そして、その先輩のこと大好きで尊敬していたのだけど
今は会うのが怖くてね・・・・と呟いていた。

それって
先輩ヒーラーにとって
Aちゃんの才能が疎ましいんじゃないの?
と思った。

そんなAちゃんだからこそ、
この雑誌掲載のチャンスは生かして欲しいし
生かすべき人だと思っていた。

けれど、残念なことに、今回の取材にあたって
Aちゃんはあろうことか、
写真映りだの何だのに意見してきたのだった。

えっ?
あなたもその反応ですか?

と驚くのと同時に
けれど、Aちゃんのことだから
きっと気づいてくれるだろうという期待で
そのやりとりは、
松山さんや下北さんに伝えることもなく
ぐっと自分の胸の奥底にしまった。

またも私に様々な人間模様を見せてくれることとなった
この雑誌取材を経て
そのスピリチュアル特集号は
発売された。

大手の雑誌の広告効果は
スゴイものだった。

雑誌が発売されて
イベントには一気に倍以上にお客さんが増えた。

松山さんも下北さんも上機嫌だった。

「わたしが掴んできた雑誌取材
やっぱり成功だったわね。」

松山さんが言った。

ん!?
今、松山さん・・・
わたしが掴んだって言った?


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本当の顔 【本性】 が見えるとき

雑誌の取材が入るという噂を聞きつけて
「我こそは・・・」と名乗り出る人は多かった。

そんな自薦者に限って
昨日、記したような選定基準に漏れてしまっており
取材をやんわりとお断りすると
明らかに態度を豹変させる人ばかりだった。

それそれ、だから断ることになった訳で
という感じだったが
本人にはその理由が全く伝わらなかった。

そして、数百人の中から数人の雑誌掲載候補者が選ばれた。

取材当日。

取材が入るイベント会場内は
なんだかおかしな空気に包まれていた。

何かがあった時、
それがその人にとって【良いこと】であっても
【悪いこと】であっても
その人の本性『本来の顔』が見えやすい。

取材を受けることとなった人の中には

「私は選ばれたのよ。」
と言わんばかりの自慢気なオーラを出す人。

目の前の一般のお客さんはないがしろで
取材のことしか頭になく
そわそわする人。

はたまた、
「私の方が適任なのに、何故、あの人が選ばれたの?」
と言う嫉妬のまなざしを向ける人。

「失敗すればいい。」
くらいの鋭い視線を投げかける人。

そんな異様な雰囲気の中、
掲載候補者数人の体験取材が終わり
最後に、松山さんが取材スタッフに話をもちかけた。

「実は、会社の人間ですが、この下北。
能力者として他に例を見ない力の持ち主なんですよ。
是非、体験して帰ってください。」

と他の候補者と共に
下北さんも取材を受けることとなった。

この会社は
健全なスピリチュアルを普及するために
スピリチュアルを生業にする人たちを
社会的に認められるよう
世に売り出してなんぼの会社
だったはず。

本来、裏方の仕事。

だから、他に適任者がいないからと言って、
下北さんを表に出すのには
今さらながら若干の違和感を感じた。

けれど、会場内の空気をみると
それも致し方ないのかな
とも思えた。

まさかと思ったが案の定、
取材後は
精鋭部隊のはずの雑誌掲載候補者の中の
何人かは、
候補者から漏れた人たちと同様の
顔をみせた。

そう、
自分の写真映りがどうか
とか
他の掲載者より自分の方が
より良く紹介されるか
などという
様々な欲望・・・
自己顕示欲、金銭欲、名誉欲、色欲、承認欲求などが
入り混じった発言が次々に飛び出したのだ。

もちろん
良い顔したい相手・・・
例えば、雑誌の取材担当者さんや体験モデルさん
また、うちの会社で権限を持っている下北さんや
松山さんには
そんな顔はみせない。

しかし、
現場で事務手続きの連絡を行う
ただのスタッフである私には

「これは私が良く見える角度の写真じゃないわ~。」

とか

「もう少し私の紹介文増えないかしら。」

など
なんとか自分の要求を通そうと
してくる人もいた。

と同時に社内でも

「これで、下北さんの売り出しになるね。
よかったね、下北さん。
社長としては、タレント(下北さんのこと)が売れるのは嬉しいよ。
両方(イベント会社と下北さん)が売れてんなにいいことはないね。」

と松山さんと下北さんが話すのを聞いて

なんだかそれって
他の方たちとあまり変わらない発言じゃないですか???
とまたまた疑問が持ち上がった。


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霊能力者ならば、当たり前のこと

2010年の新春。
一本の電話がなった。

女性向け雑誌で
【創刊40周年記念特大号】の
スピリチュアル特集の企画があり
そこで特集記事として取材させてはくれないかと言う。

松山さんは元々マスコミの人だったこともあり
会社での広報も担当していた。

だから、その電話も松山さんに対応してもらうこととなった。

無料で大手の雑誌に掲載してもらえるなんて
願ったり叶ったりの良い話しだった。

とはいっても
取材者の思惑、
まずはスピリチュアルに好意的が批判的かによっても
内容が全く異なってしまう怖さを
元々マスコミにいただけあって
松山さんはよく知っていた。

だから、取材担当者と松山さんが電話で話す時点で
どちら寄りの取材かをすぐさま判断し
その話を受けるかどうか決めていた。

過去にも新聞、テレビなどの取材の話も多々来たのだが
大方はスピリチュアル批判のものばかりで
ほとんどの場合、断わっていた。

今回はというと
スピリチュアルに好意的な取材のようだ。

そして、話はすすみ、
ついに、2月の横浜のイベントに体験取材が入ることになった。

先方は何人かの能力者・ヒーラーを紹介してほしいと言う。

うちの看板を背負って雑誌に載るのだから
どの霊能力者、ヒーラーを雑誌に載せるかは
わが社にとっても明暗も分ける問題だ。

雑誌の取材が入るといえば
多くの人が、載りたがるのはわかっていた。

だって、自己顕示欲、金銭欲、名誉欲
くすぐる話しに違いないから。

だからこそ、その人選にはスピリチュアル的な能力以上に
社会性を重視した。

両方あわせもっていることが好ましいのはやまやま。
しかしながら、なかなか両方をあわせもっている人すらいない現状。

本名すら名乗れないで、仕事できますか?

誰かに、本気で伝えたいことがあるなら、
本名を晒すくらいの覚悟はできていますか?

ということだ。(昨日も記したが・・・)

それくらいの覚悟もない人が
スピリチュアルを生業にするにはお互いに(本人も、お客さんも)
危険である。

そして、能力以外でチェックした項目は
当然と言えば当然の下記のようなものだった。

本来、能力者やヒーラーとして仕事するなら
とりたてて言うまでもないレベルの問題なのだが
現実的には能力以前にこの項目で引っかかる人も多かった。

・定期的に弊社のイベントに参加できているおよび
今後も参加予定である。

→定期的に参加できることは、顧客満足度が高いことと、
お金やスケジュールなども管理ができていることの表れ。
(※この1項目のみ、会社として能力者を判断するための基準。)

・本名を出して仕事をしている
→責任を持ってこの仕事をしている決意表明。
目に見えない商品を扱うのだからこそ、なおさら重要ではないですか。
他の商売でも同様ですよね!?仮名の人からモノを買いますか?

・清潔感のある身なりができている。
→人として最低限のマナー。

・挨拶がきちんとできる。
→大人なら当然。

・ゴミなどをもちかえることができる。
→スピリチュアルの能力云々以前の問題。できて当然。

・汚したものは綺麗にして返却できる。
→スピリチュアルの能力云々以前の問題。できて当然。

・その他、一般的な社会のルールが守れている。
→社会と逸脱したスピリチュアルでは意味がない。


逆に言うと
この上記のようなことができる人で
多少の能力があったら、それはもう光ってみえた。

お恥ずかしながら、
それほど、当たり前のことが当たり前にできない状態だった。

けれど、この現状は、我が社の問題だけに留まらず、
スピリチュアル業界の縮図であり
そして、社会の縮図だということに後に気づくこととなる。
 

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スピリチュアル業界は必要悪

自分は霊能者だとかヒーラーだとか言ってしまえば
お客さまからお金をもらえる危うい世界・・・
そう感じた。

本当に能力者だとかヒーラーだと名乗れる人が
ここにどのくらいいるのだろうか。

金銭欲、名誉欲、色欲、自己顕示欲、
あらゆる欲望が渦巻いているようにすら感じる。

「本当にこの仕事は世の中のためになるの?
あんな人、仕事していていいのかっていう人いっぱいいるよ。」

(実際は目に見えないこの精神世界の仕事ができる資格がないと思われるような人たちが
仕事してよい環境を作ることで被害者を増出しているのではないの?)

と松山さんが下北さんに問う。

「いいんだよ。
他へ行って莫大な金額を払うより、
ここで少しのお金で心の安らぎを買えるならいいじゃないの。
それにはまり込んでいってお金をつかっちゃうのは後は自己責任。
だから、ここで完結できるよう俺らは促すだけ。
この商売(スピリチュアル・イベント業)は
パチンコ屋と同じ必要悪の仕事なんだよ。
だいたい俺たちの仕事は、誰かの能力をジャッジする仕事じゃないんだから。
能力をジャッジするのはお客さんだから。
ダメな人はどうせ自然淘汰されるんだから。」

と説明した。

必要悪・・・よくないことではあるが、組織や社会などにとって、
      やむをえず必要とされること。(大辞泉より)

スピリチュアルが、人々の生活に役立つと信じて仕事をしてきたのに
なんだか少し虚しい。

「下北さんが言うならそうなんだよ。
下北さん以外に本物の能力者なんて私は見たことない。
どうせ本当に能力のある人は、そうそういないのだから。
だったら目の前のお客さんの幸せを願い
一生懸命、真面目に、仕事してくれる人なら、それでいいのよ。
そういう人たちのために働きやすい環境をつくればいいってことだよ。」

松山さんは、私たちにそう説明した。

そうして、エンターテイメントとして
レジャーとして
スピリチュアルを提供するのだということで
なんとなく納得するようになった。

それにしても、この世界、本名すら出さずに仕事している人が多い。

目に見えない世界の仕事をする(=お金をいただく)なら
せめて本名を晒すことで責任もって仕事するくらいの覚悟はないのか。

だから、本名で仕事をしている時点で
その人の本物度が計れるポイントのひとつだと私は感じるようになっていた。
(ネットの世界も然りだと考えている。)

共に仕事をさせていただいた方たち
(所謂、霊能者・ヒーラーを名乗る人たち)
当時で延べ5000人を超える程の方たちと仕事させていただいた。
(現在は1万人を超えている。)

その経験の中で見えてきたもの、
この人、今日は○○欲の匂い(実際の嗅覚だけでなく視覚、触角なども含め)
がする・・・という分析ができるようなった。

その○○欲が出ている時、どうやら霊能力者、ヒーラーとしての仕事に
不都合が出てきてしまうようだった。

けれども、その○○欲の渦は
本人はなかなか気付かず
○○欲をみたすための獲物=お客さんを見つけ
更にその渦が大きくなっていくのが見えるようになったのも
この頃からだった。

本当にスピリチュアルって何だろう。
これでいいのだろうか。

好きで入ったスピリチュアルの世界で
次第にがっかりしていく自分がいた。

目に見えない世界は、確実に、すぐそこに、あるのに。

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自称霊能者、自称ヒーラーの巣窟

厳しい言葉で叱咤された後には
別の人の様に
いつもの明るく楽しく温かい松山さんになった。

「厳しいことを言っているのは
あなたに期待しているからよ。
子どもたちのためにも早く一人前に育って欲しいから。
厳しいことなんて私だって言いたくはない。
けれど、皆は優しく当たり障りないこと言って
離れて行くだけ。
私は真正面から向き合いたいから
あえて言いにくいことも言うからね。」

そんな言葉と共に
仕事上の具体的なアドバイスもくれた。

そう、大人になると誰も叱ってはくれない。
怒る人はいるけれど。

叱られているときは本当に辛い。
けれど、自分では気づかない自分へのダメだしを
してもらえる今の立場は恵まれているのだ
と感じた。

会うと必ずと言っていいほど
子どもへのお土産と言ってお菓子や
仕事の時に着られるような洋服など
たくさんの頂きものもした。

普通の会社の上司だったら
こんな風に体当たりで接してはくれないだろう。

厳しい裏には愛情があるのだ
そう感じた。

こんな風に
誰かに対して接したことが
自分にはあっただろうか。

いつも心の奥底に損得勘定があったのではないか
そんな風に感じ
自分がとても恥ずかしくなった。

一方で仕事では、所謂、霊能者だとか
ヒーラーだとかいう人たちが
どんな姿勢で目の前のお客様に向かっているのか
みたくなくても間の当たりにする機会が多かった。

本当にがっかりする場面にもよく出会わし
こんな感じでお客様からお金を頂く仕事をしていいのだろうか
という自称霊能者や自称ヒーラーが非常に多いのも感じだしていた。

このまま、この仕事に携わっていくことが
世の中のためになるのだろうか。

スピリチュアルって何だろう。
そんな風に感じ始めていた。

それでも毎日の仕事と生活に追われ
あっと言う間に1年が過ぎて行くのだった。
 

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犯罪者

その頃の私と夫は
下北さんと松山さんを絶対的に信頼していた。

たとえ厳しい言葉があっても
その裏には未熟な私たちの思いを遥かに超えた愛が
あるからこその叱咤激励だと感じていた。

会社という一緒の船に乗った運命共同体だと思っていたし
公私ともにお世話になっていたので
血縁以上の縁だと感じていた。

そう、我が娘のことも
まるで自身の孫のように可愛がってくれていたし、
娘のことだけでなく
私の息子そして夫の置いてきた娘たちのことも
いつも気にかけてくれていたからだ。

松山さんと下北さんは

「未来の子どもたちのために
会社(松山さんと下北さんの会社のこと)をふたりで立ち上げた。
そのために、家族のことも自分のことも
犠牲にして仕事をしているのだ。」

という話を前から話してくれていた。

そんな生き方は
なかなかできないことだと尊敬していた。

私と夫なんて自分たちのことですら
精いっぱいなのに・・・。

しかしながら、その頃から
時折、松山さんには厳しい言葉を言われるようになった。

「あなたたちは犯罪者。
だいたい子どもを捨てて自分たちの幸せしか考えてないような
どうしようもない人間なんだよ。
子どもからお父さんを奪った罪は大きいんだよ。
そんなあなたたちみたいな犯罪者を雇ってやっているんだから
ちゃんと働いて恩を返しなさいよ。
まじめに文句言わず働くことが
せめてもの罪滅ぼし。
私たち(松山さんと下北さん)とは立場が違う
身分が違うんだよ。わかってるの?
そんな状況で、会社のお金にも手を着けて・・・。
もういい加減にしてほしいよ。」

というような内容の電話だった。

それが、月に何度か繰り返されるのは
自分たちに非があるとはいえ
辛かった。

そういう電話の時の松山さんは
いつもの温かい空気は全くなくなり
その電話がある度に
私は何かが首に巻きつき絞められるように感覚を覚えた。

電話を切った後もその苦しさ(痛さ)はなかなか薄まらないほどだった。

ただ自分たちでも
子どもたちや元夫、元奥さん、親や周りの人たちを
巻き込んで苦しめた罪は
とても感じていたので
何も言い訳もできない。

お金に関しても
使途不明金に関しては身に覚えがなかったが
実際に交通費などで不正処理もしていた後ろめたさがあった。

だから
松山さんの言う事は正当だと思ったし
これが自分たちのしてきたことの報いだと思った。


何よりも松山さんのこの厳しい言葉は
あえて私たちのために言ってくれているのだと信じていた。

そして
これから真っ当に生きることで
今まで冒してしまった罪を償っていこうと思った。

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犯人は夫

それからまた少し経ったある夜
松山さんからの電話があった。

松山さんは
いくつもの仕事に携わり忙しい人だ。
だから、ゆっくりと話しできる
夜遅い時間に電話で話すことがしばしばあった。

私にとって松山さんとの電話は
会社の今後の仕事の進め方からはじまり
個人的なプライベートの問題まで
あらゆることに
何かとアドバイスやヒントいただける
有難い時間だった。

今夜も様々なことに話がふくらむ。

その中で
先日の決算での使途不明金の話となった。

「あれだけど・・・
彼(夫のこと)がおかしかったってことない?
彼、あの頃、お金に困ってたでしょう。」

確かにお金では困っていた。

実は、お金がなくて
調停に行く交通費を会社の小口決済してしまったこともある。

そのことかなと思った。
けれど
どうやらそのことではないようだ。

「あの人(夫)奥さん(元の)にお金請求されて困っていたでしょう。
それに、何かほかにもあなたの知らない借金とかあったんじゃないの?
大丈夫?」

確かにお金も請求されていたけれど
そんなお金使い込んでしまったら
マズイことぐらいは、わかっているはず。

いや、そうそう器用にできる人ではないから
そんな怪しいことしていたら
私が気付かないわけがない。

「確かに困ってはいました。
奥さんからも請求されてもいました。
けれど、そんなそぶりはなかったし
さすがにそれはないと思います。」

そう伝えた。

「でも、彼以外、他に盗る人いないでしょ。
まあ、この件は下北さんが
子どもたちの事を思って
親が犯罪者になったらかわいそうだと言って
蓋をしてくれたから
これからは、ちゃんとやるのよ。」

夫は使途不明金を使い込んだのか?

松山さんとの電話を切った後
夫にも問いただす。

「は!?
そんな訳ないでしょ。
そんなのあったら今もう少し潤ってるって。」

彼は、大激怒するでもなく
何それと言う感じだ。

目も泳いでいない
気もぶれない
その様子からみて
夫は嘘を言っていないと感じた。

「やってないんだから、そんな疑いは
すぐに晴れるよね。大丈夫だよね。」

そして、私も夫も
特別大した問題だとは、考えなかったのだ。
 

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松山さんの予知

そんな騒ぎも少しずつ記憶から薄らぎはじめたころ
4人で食事をしているときに
松山さんが私にこう言った。

「いつかもう少し会社が安定していったとき
必ずあなた(のぞみ)は
大問題を起こす日がくるよ。
その時は、下北さんの言うことをよく聞いて
下北さんに逆らってはいけないよ。
よく覚えておいて。」

「私がですか!?」

私は驚きのあまり
大きな声をだしてしまった。

「彼ではなくて私ですか?」

「そうあなた。絶対そういう日がくるから。
今じゃないわよ。
会社がもう少し安定して上向いたときにね。
もう夫婦の問題ではないよ。夫婦の問題はもうないよ。
仕事で大問題を起こすの。
覚えておいて。私のこういうのは外れたことがないんだから。
そうなって欲しくないから今言っておくんだから。」

と松山さんは続けた。

私が大問題を起こすと聞いて
もう気が気ではなくなってしまった。

松山さんは、しばしば予知夢をみるのだそうだ。
そして、それが外れたことは未だかつてないのだそうだ。

誰しも目に虫やごみが入りそうな時は
瞬間に目を閉じる。

そんな風に
当たり前に自己防衛力が備わっているのだ。

だから自分にとって悪い情報は予知として
入ってきやすいのだそうだ。

なるほど。
不安が的中することとか
この人変だなと思っていたらやっぱり・・・ということは
よくあるもんね。

それにしても、
私が大問題を起こすなんて。

そんな恐ろしい日がくるのだろうか。

下北さんと松山さんにはこんなにも恩があり、
また仕事面でもこんなにも尊敬しているだから
今まで通り、これからもずっと
下北さんの言うことを聞いていたら
道は誤らないってことだよね。

下北さんに反発心が出たら
私が間違っているってことなのかな。

反発心が出る日なんてくるのかな。

余りの恐ろしさに
背筋がぞくぞくした。

私は何の問題を起こすのと言うのか。

そんなことは外れてほしいし
絶対に外さなければ。

とにかく
何が何でも、下北さんと松山さんについていこう。

そうしたらいいだけのこと。


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使途不明金

松山さんからの電話が鳴る。
なんだか尋常ではない様子だ。

会計士さんも東京の事務所に来ているという。
どうも経理で不明なところがあるようだ。

私も夫も経理に携わっていたため
いろいろと質問される。

ひとつひとつ答えていく。

「それでは、また何かあったら聞きます。」

一旦、電話を切ったが
しばらくして、また電話が鳴る。

「経理で金額あわないの。」
そう松山さんが言う。

「えっ!たぶん私たちが計算ミスなどをして
しまったということでしょうか。」

「そんな金額じゃないよ。」

電話を切った後、
大丈夫だったの不安になる。

そう言えば、去年、一度会計士さんへ直接送った
経理資料が届いていないとか言っていたけど
あれは見つかったのかな。

そんなこともちらっと思った。

彼にも聞いた。

「なんか私たち疑われているのかな。」

「んな訳ないだろ。」
夫は言った。

専門家がつているのだし
おかしいところは、すぐ見つかって
聞かれたら修正したらいいだけの話だろう。

私も夫もそれくらいな簡単なことだと思っていた。

それからほどなくして
下北さんと松山さんに
仙台の出張先で会った。

「決算は終わったよ。」

下北さんが言う。

「そうですか。よかったです。」
と私と夫が言うと・・・

「よくないよ。
とんでもない金額の使途不明金があったんだから。」
松山さんが言うと。

「もういいって!」
下北さんが松山さんを止めた。

「え??どれくらいの金額あわなかったんですか?」
そう聞くと・・・

「いいんだよ。どうせ計算ミスかなんかだろ。
もう大丈夫だから。
それより、これからはミスがないようにちゃんとやればいいよ。」

下北さんは言った。

「じゃ、この話は終わり。飯でも食いにいこう。」

そうして、その話も
なんとなくうやむやのままにしてしまった。

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靄をつけて

ときどき
夫の元奥さんから
「まだ支払えないの?」という内容のメールが
夫のもとに入っていた。

毎月の養育費は遅れることなく払っていたが
慰謝料は残り250万円を一度も支払えていなかった。

「今、会社も大変でもうしばらく待って。」

そんなやり取りが時折されていた。

その頃の夫は、
白い霧状の靄を雲の様に
いつも頭上につけていた。

なんなんだろ。

「その靄なに?」
と夫に聞いても

何が??という感じだったので
まっいいか・・・と気にしないようにした。

会社は、勿論、ボロ儲け・・・とはいかなかったが
安定して黒字をたたきだすようになっていた。

松山さんと下北さんの細かい丁寧な指導のおかげで
一時はどうなることかと思った会社も
正常な経営になりつつあるようだった。

そして、前の会社分の最後の決算が行われた。

何事もなく決算も終わるのだろうと思っていたが
その決算で大問題が発生した。


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負ける勝負はしない

「私が対応するから下北さんは余計なことは言わないでね。」
松山さんが下北さんに再度、念を押す。

あちら側からは
足立さんの弟さんと弁護士の先生
こちら側は
松山さんと下北さんでの話合いが持たれた。

詳細は私たちもよくわからないが
(見ていた訳ではないし結局、
詳しい話は聞けなかった。)
話合いでは、こちらの言い分が通った。

今後、会社の借金は足立さん側で支払うことになったのだった。


「正しいことをしていたら
何も怖くないのよ。
誰が見ていなくても神が見ているってそういうこと。」

松山さんが言った。

下北さんも松山さんも
思い通りになったと上機嫌だった。

それにしても、
足立さんはこれからどうやってあんな大金を払っていくのだろうか。
そんなこと心配しなくてもいいことなのだろうか。

それでも、なんだかモヤモヤが残る。

けれど、これは正しいことをしているんだ、
足立さんが解消せねばならない(支払わねば)お金だったんだ・・・
そうなんだ・・・と思うことにした。

「私は負ける勝負はしないのよ。損はしたくないから。」

そう言った松山さんの目が少し怖かった。

「そんなことより
またいらない支出が減ったんだから
ちゃんとやることやってボロ儲けしよ。」

えっ!?
ボロ儲け!?
聞き違いかな。

いや、私たちに発破を掛けるために
わざとそう言ったんだよね。

「・・・・。そうですね。頑張ります。」

返事する私の声は震えた。


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黒く見える上司

新会社設立と同時期に
フランチャイズで足立さんの会社の仕事をしていた方が
立ち上げた同業他社催事へ
足立さんが参加するという情報が伝わってきた。

足立さんは
1年間の毎月の給与と過去の借金の清算と引き換えに
会社を辞める際
同業他社催事を行わない(関わらない)という
「競業避止義務」に関して一筆を書いていた。

「やっぱりそうなったか。」
下北さんが呟いた。

「だからあの一筆書かせて正解だったでしょ。」
松山さんが言った。

そして、そのこの件をきっかけに
足立さんの名前で銀行から借りていた会社の借金の
支払いをその月からストップしたのだった。

なんていうタイミングだろう。

こうなることを見越して
このタイミングで
会社を設立しなおしたのかというようにさえ感じた。

銀行への支払いを止めたので
すぐさま足立さんサイドから会社へ連絡がきた。

そりゃそうだろう。
毎月の支払いは、かなりの額なのだから。

そして、足立さんの弟さんと弁護士の先生が
会社にやってくることとなった。

「弁護士が来たって構わない。
こちらは何も悪いことしていないのだから。」

「めんどくさいことは
こちらでちゃんと片付けるから大丈夫だ。」

そういう
下北さんと松山さんが何故か真っ黒に見えた。


確かに約束をやぶったのは足立さん。

けれど、自分たちに利がもたらされる様にあらかじめ仕組んだ上で
足立さんを泳がせたようにも思える。

いや・・・下北さんと松山さんに限って
そんなことはないだろう。

健全なスピリチュアルの普及をこんなにも望んでいる方たちなのだから。
けれど、それならどうしてあんなに黒く見えてしまうのだろうか。

そう見えるのは自分たちが未熟だからなのだろうか!?


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エゴ

足立さんからそのまま引き継いだ会社。

創業者である足立さんの色はなかなか消えない。

未だに、時折、聞こえてくる
「足立さんがいた頃は良かった・・・。」というような声。

と同時に、一時は溢れんばかりのお客様でいっぱいだったのが
今は嘘のように落ち着いていた。

それは
社会的ルールを守れない方との会社としての付き合いを
辞めたからということもある。

スピリチュアル=あやしい

というイメージを払拭しようと尽力された
下北さん、松山さんの功績と言ってもよい。

けれど
実際、様々な事情があったにせよ
事実として会社から創業者である足立さんを
追い出したことには変わりない。

それは本当に良かったことなのだろうか?
足立さんは納得しているのだろうか?

時折そんなことも思うようになっていた。
きっと下北さん、松山さんも同じように感じることも
あったのではないかと思う。

だから
足立さんの動向(今どうしているのか)が
いつも気になっていた。

そして、そのもやもやした気持ちを打ち消すかのように
会社を新しく立ち上げることとなった。

新しい会社(社名)でのスタートを切ることとなった。

それは私たちの足立さんへの罪悪感を闇に葬りたい
エゴだったのかもしれない。
 

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プロフィール

かんの*のぞみ

Author:かんの*のぞみ
スピリチュアルに人生の解決策はあるのか!?

人生に行き詰ったわたしが
ひょんなことから
スピリチュアル業界で仕事をすることとなり
早8年。

私が実際に体験してきた日々を
検証(懺悔)しながら綴りたいと思います。

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