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もうひとりのコンサルタントは

足立さんの会社で働きだして少し経った頃、
松山さんと一緒に足立さんの会社のコンサルタントをしているという
下北さんに初めて会った。

下北さんは、松山さんが社長のコンサルティング会社の社員なのだそうだ。

ちょっとピリッとした空気感のある松山さんに対して
下北さんの第一印象は、“普通のおじさん”という感じだった。

しかし、実際の下北さんは、全然“普通のおじさん”ではなかった。

足立さんと下北さんは、もともと知り合いだった。

というのも下北さんは
スピリチュアルな能力でのがん細胞治療実験に成功している
というような実績の持ち主、
いわゆる能力者としての顔を持っていたのだった。

たばこの香りが苦手な私だったが
ヘビースモーカーである下北さんからは一切たばこの香りがしないのも
そのせいだと私は思った。


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言い訳

その頃の私の周りにいたスピリチュアルな仕事をしている人
いわゆる、スピリチュアル・カウンセラーとか霊能者と呼ばれる人たちは
今よりもずっと
エンターテイメント性が高かったように思う。

天使の羽根(をモチーフにした背中に付ける飾り)を背負っているような人や
あなたはどちらへいらっしゃるの?というような派手なドレスをまとった人などが
前世やカルマなどをおもしろおかしく語っていた。

彼らが、仕事上の約束時間に遅れたときなどは
決まったこう言った。

「天使さんが危ないよっていうから
お話きいていたら少し遅くなっちゃいました~♪」

そんな軽いノリで、一切 悪びれることもなく
1時間や2時間の遅刻をしてくる人も珍しくなかった。

どこか足元、浮ついていて
目に見えない世界と現実世界のバランスが崩れてしまっている人が
とても多かったように思う。

足立さんも、また、その典型ともいえる人だった。

男性なので、天使の羽やドレスこそまとうことはなかったが
足立さんが約束の時間に遅れることは、もはや当たり前、
約束自体まで すっかり忘れてしまうことも日常茶飯事だった。

しかしながら、
そんな自分に都合の悪いことが起きたときの言い訳にスピリチュアルを使い
現実逃避しているのは自分も同じだった。

なぜなら、私は当時 6歳と4歳のふたりの息子をつれ
元夫に離婚をつきつけ
勝手に実家に戻ってきてしまっている身だったから。

まじめで穏やかな性格な元夫にとっての私の家出は、
青天の霹靂だったに違いない。

(元夫は、私や子供のことを とても大切にしてくれていた。
今さらだが元夫にはとても感謝している。)

さらに、当時の彼(現夫)も、また、3人の娘と奥さんを残し
家出してきている身だった。

そんな 駆け落ち状態の私たち(私と現夫)は
自分たちのしてきていることを
前世やソウルメイトなどという
スピリチュアル的なことを理由にせねば
自分で自分を許し生きていくことができなかった。

こころに大きな傷を持つ私にとって
なんでも肯定してくれる彼ら
(当時親しくさせていただいていたスピリチュアル・カウンセラーの人たち)
との関係は
決して居心地は悪くなかった。

けれど、本当にこれでいいのかと
どことなく不安を感じ始めていた。

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スピリチュアル・ブーム

フランチャイジーとして
足立さんの会社と関わった頃
世の中はスピリチュアル・ブームまっただ中という感じだった。

テレビでは
スピリチュアルカウンセラーだとか
霊能者だとか呼ばれる人たちが
レギュラー番組を持ち
巷でもスピリチュアルのセミナーやイベント
お店などが溢れていた。

そして、かつては
“アヤシイ”と思われていたような
「守護霊」「前世」「魂」「カルマ」だとかの話題が
明るく普通に・・・
まるでファッションのように気楽に語られるようになっていた。

そして、
私は、仕事を通して知り合った
様々なタイプの
スピリチュアル・カウンセラーだとか
霊能者だとか呼ばれる人たちと親しくなっていったのだった。




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偶然か!?必然か!?

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当時、足立さんは
自分が立ち上げたスピリチュアル会社の
各地フランチャイズを募っていた。

私は、その会社のフランチャイズに応募したいということで
足立さん宛に問い合わせメールを送っていたのだった。

そして、今日 急遽、足立さんが こちらへ来る用事ができ

「そういえば、のぞみさんって
あっちの方の人からメール来てたよな。」

と思いだし、私に電話をしてきたとのことだった。

しかしながら
足立さんは会って早々こう宣った。

「悪いんだけど、この地区のフランチャイズする人は
もう決まっちゃってるんだよね。
だから、もう募集はしていないんだよ~。
(フランチャイズは諦めてね、のぞみさん。)」


「そうなんですか。。。(じゃ何故、この人は私に電話してきたんだ!?)」

そのまま、私と彼(今の夫)は、
足立さんのとめどないスピリチュアル・トークをただただ聞いていた。

すると、突然、足立さんが言った。

「○○大社って知ってる!?
あそこにある湧水の池はすごいよね~。
あういうパワースポット的なところで
イベントをしたいというのが僕の夢なんだよね。」

「○○大社ですか!?!?(驚いて それ以上、すぐに言葉がでない)」

今、まさに私の鞄の中には
その○○大社のレンタルルームの案内を持っていたのだった。

さかのぼること
1週間前、私と彼は友人に誘われ
○○大社を訪れていた。

友人は○○大社が好きでよく行くらしい。

そして、その友人は親切にも
私にレンタルルームがあることを教えてくれていたのである。

そして、翌日、足立さんと共に○○大社へ行くこととなり
あれよあれよという間に話がまとまり
ついには足立さんの会社のフランチャイジーと
なったのだった。

なんなんだ、これ!?これって偶然か!?必然か!?

あまりのよくできたシナリオに
ただただ、びっくりするばかりの私だった。


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はじまりは2006年。

2006年 6月。


その日は、引越しだった。

彼(今の夫)は初めて生まれ育った街を離れる。

いくばくかの不安と
それをも明らかに上回る期待を胸に

私の実家のある街へ車を走らせだした時だった。

携帯電話が鳴った。

「今日、そちらでお会いできませんか?」

足立さん(仮名)からの電話だった。

足立さん。 

彼は スピリチュアル系の会社の社長である。

いわゆる“直感”のままに動くタイプの彼は
予定を立てての行動はできない。

「実は・・・今日引越しなんです。
だから、お会いできたとしても夜になるかと・・・。」と私。

「じゃ~僕はてきと~に温泉でも入って楽しんでますよ。
落ち着いたら電話くださいね~。何時でも僕は大丈夫です!!」

そんな軽いノリで
夜に足立さんと私たちはお会いすることとなった。

まさか この足立さんとの出会いが
これから
またも私の人生に大きく変わるきっかけとなる
私たちは思ってもみなかった。


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プロフィール

かんの*のぞみ

Author:かんの*のぞみ
スピリチュアルに人生の解決策はあるのか!?

人生に行き詰ったわたしが
ひょんなことから
スピリチュアル業界で仕事をすることとなり
早8年。

私が実際に体験してきた日々を
検証(懺悔)しながら綴りたいと思います。

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