[東京 22日 ロイター] 日本経団連の米倉弘昌会長(住友化学<4005.T>会長)は22日の定例会見で、ドル/円相場が100円近辺で足踏みしており「このへんが限度かなという気もする」と語った。
また、日銀による大胆な金融緩和が企業の設備投資を国内外で促進するとの見方を示したが、ドル100円付近までドル高/円安が進み「海外投資は成長分野を除き、なかなか難しくなる」と述べた。国内投資についても実需が顕在化し、景気が成長軌道に乗るとの自信が経営者に広がることが条件になるとの考えを示した。
「金利がこれほど下がっても投資があまり動いていない。実需が増大するとまだみていないということだろう」と語った。
ただ、経済には明るい兆しがみえており、「実需が実体経済として加われば、経済はもっとよくなると期待している」とも述べた。規制緩和、総合特区の設立、地域経済の活性策など総合的な対策を打ち出せば「かなりの確度」で実需に結び付くとの見通しを示した。
(ロイターニュース 大林優香;編集 田中志保)