再生可能エネルギーは水力に集中すべき
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再生可能エネルギー固定価格買取制度は天下の悪法だと思う気持ちは変わっていません。
これほど無駄で税金を食い物にする法律はないからです。
原発事故があったからとはいえ、無駄をなくすと政府に乗り込んだ民主党が作った法律であることは皮肉以外の何物でもありません。
原発で作っていた電気はいわゆるベース電源。
一定の出力を安定して出し続けるための電源で、その原発の代替に風任せの風力、夜や雨の日には発電できず、出力も不安定この上ないソーラーを使うなんて笑い話にもなりませんが、大震災以降の日本ではそうした当たり前で冷静な見方ができる人が本当に少なかったのです。
再生可能エネルギー、つまり自然エネルギーはその性質上適材適所というものがあります。
誰も砂漠に水力発電のダムを作ったりしませんね。
それと同じように日本でソーラーや風力はほとんど意味がないのです。
あったとしても風力で東北や北海道の一部だけでしょう。
それでも設備利用率はせいぜい20%だと聞きます。
風力や太陽電池をどうしても使いたいなら・・・・例えば太陽電池ならば中東の砂漠に太陽電池を置かせてもらって、発電した分の石油を融通してもらう、あるいは風力ならヨーロッパやアルゼンチンのパタゴニアで風車を設置させてもらってそこで水を電気分解して水素を作って日本に運ぶ(数年前に日本の商社が実際に検討していたらしい)のが一番効果的でしょう。
では日本国内で再生可能エネはダメなのか?
いえ、もちろんあります。
実績のある水力です。
マイクロ水力なんかではありません。
日本では水資源は開発されつくしたという話を聞きますが、必ずしも正しくはありません。
確かに新たにダムを造る場所はあまり残ってないかもしれませんが、それならば既存のダムを嵩上げしてやればいいのです。
出来上がってるダムで工事をするのですから新たに道路を通したり、山を切り開く必要も、住民の立ち退きの必要もほとんどないのです。
ダムの上部を嵩上げするわけですからたとえ数十メートルの嵩上げでもダムの容量を倍にすることだって可能です。
ダムの容量に余裕が出来れば発電機を増やして出力を上げることが出来ますね。
今ある設備を改良することでも出力を伸ばすことが出来ます。
例えば水路式の水力発電では何キロもの導水路を使って水を誘導して標高差を稼いでから水圧鉄管に水を落として発電機を回すのですが、この導水路の表面を滑らかにするだけで導水量増え、出力がかなり違ってきます。
この導水路の表面処理剤に関わったことがあるのでよく知ってるのですが、対したお金はかけずに出力を上げることが出来るのです。
その他、日本の水力は歴史が古いだけに発電機をはじめとする設備も老朽化しているのですが、これら更新するだけで水力発電の発電量はかなり伸びるのではないかと思います。
そしてその量はソーラーや風力で作る品質の低い電力とは比べ物にならないほど高品質ではるかに安価になるでしょう。
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個人的に、太陽熱発電を押します。
太陽電池での電気と違って、熱は貯められるんですよね。
ベースロードになりうる。
あと、
火力・太陽熱複合発電 という選択枝もあります。
陽が全然照らない季節(梅雨とか)は燃料焚けばいいし、陽が照れば燃料要らない。
風力・太陽熱複合発電 という選択枝もあります。
風力発電の余剰電力やノイズ成分を熱に変換して貯めて活用するワケですね。
メガソーラなんてバカなコトをやる面積があるなら太陽熱発電やれ^^
あと、
御花畑半分・半分本気で、
「日本の切札は海洋エネと藻」 …と吹聴しております。
2013/4/19(金) 午後 9:31 [ 平山 滋 ]
現状の技術で比較すると、
太陽熱発電は太陽電池の約2倍の効率を達成しています。
しかし、太陽熱発電はそれなりに広い面積が必要。
個人の御宅で自然エネ発電やろうと思ったら、
太陽電池くらいしか選択枝は無いんですよね。
小規模分散電源としては太陽電池は非常に有用です。
また、
そう遠くない将来、太陽電池が太陽熱発電の効率を凌駕するときが必ず来ます。
メガソーラーをやるのはそのときでしょう。
今の太陽電池でメガソーラーなんてやったら、10年後にはメガゴミです。
2013/4/19(金) 午後 10:05 [ 平山 滋 ]
平山さん ありがとうございます。
太陽熱は最近のトレンドですね。
日照時間の長いスペインやイタリアの企業が力を入れているという記事を読んだことがあります。
溶解塩を使ってかなりの高熱まで熱をため込むことが出来るようです。
しかし、この太陽熱は日本が悪名高き「サンシャイン計画」で30年以上前に香川県でトライしてるんですよね。
結局失敗に終わったのですが、理由として日照時間の短さをあげています。
もちろん最近の技術はその頃よりはるかに洗練されているのでしょうけど、日本で使うならその前に「雲を除去する技術」の方が必要でしょうね。
ソーラーにしても同じだと思います。
2013/4/20(土) 午前 0:28
『悪名高き』…ですか。
私も「サンシャイン計画」のことくらいは存じていますが、30年前の話です。
30年も経てば、HGC211がCBA-R35に化けたりもするワケですけど。
ダムの嵩上げ自体には大賛成です。
そちらの分野は存分に進めて戴きたいモノです。
でも、
ダムの容量が2倍になっても、降水量が2倍になるワケじゃありません。仮に水力による発電量が2倍になるとしても原発停止の穴埋めには全然足りません。 どうしましょう?
アンチ太陽・風発の人は、
『デンマークみたいに風は吹かない』
『スペインみたいに陽は照らない』
云々…出来ない言訳けみたいなコトばかり云われますけど、
「雲を除去する技術」など無くとも充分モノになるポテンシャルはありますので心配御無用です。
出力平準の問題さえ解決すればモノになる資源量は日本にも充分あり、
その問題を解決する選択肢もまたいくつもあるというコトです。
余談ながら、
太陽電池+太陽熱:複合発電
なんてモノも検討されていますね。
話を訊くと、なるほど と思う仕掛けです。
2013/4/22(月) 午後 8:50 [ 平山 滋 ]
パタゴニア風力水素の件は、学者の思考実験レベル留まりだったと思いますが、
それを本当に検討した商社が有ったんでしょうか? どこの商社なのか関心ありますね。
あのプランにおける最大の難点は『輸送』の問題ですね。
水素の長距離大量輸送は非常に難しく、LNGなどの比ではありません。
また、
現状の技術で電気から水素を作ろうとすると非常に効率が悪いものとなります。
『水素社会』の推進者たちが当て込んでいるのは、主に石油化学産業からの副生水素です。
ちなみに、
ウィキペディアにおいて、『R水素』は「疑似科学」にカテゴライズされています。
さすがにワカってる御人っているんですね^^
太平洋を隔てた遠くから水素を運んでくるコトを考えれば、
日本本国での太陽熱+風力+バイオマス火力:複合発電 …の方がよほど現実的かと思います。
余談ながら、
私もつい数年前まで、
海洋温度差発電に(20年前に著された書物からの刷込みで)役立たずレッテル貼ってました。
でも、20年も経てばバイナリ発電の進歩には目覚しいモノがありますね。
自らの不明を恥じるばかりでございます
2013/4/22(月) 午後 8:56 [ 平山 滋 ]