水質改善が進む新川で行われた一夜限りの鵜飼い=清須市で
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清須市の新川で二十日、戦後に数回行われたとされる鵜飼いが復活した。水質改善に取り組む市民グループが川の浄化を願って開いた。岸から大勢の住民らが、約六十年ぶりに戻ってきた一夜限りの光景を見守った。
グループは定年後の男性が二〇〇九年に結成した「新川をよみがえらせる会」。きれいな川を取り戻そうと清掃活動を続けてきた。今回は犬山市の「木曽川うかい」の鵜匠の協力を得て実演。「新川うかい祭」の名前で長年の目標をかなえた。
かがり火をたいた二隻の船が姿を見せると、来場者から「鵜がおる」と歓声が上がった。鵜飼いは計三回披露され、家族と一緒に楽しんだ新川小学校四年の井戸龍星君(9つ)は「船がかっこいい。また見るために、川をきれいにしたい」。
加納祐一郎代表(65)=清須市土器野=は「みんなで達成した鵜飼い。地道な活動が夢の実現につながった」と感慨深そうだった。
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