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震災遺児 心身への影響半数超4月17日 12時22分
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東日本大震災で親を失った子どもたちの置かれた状況について、あしなが育英会が初めて調査したところ、揺れに敏感だったり暗闇を怖がったりするなど、過酷な体験で心身に何らかの影響を受けた子どもが全体の半数を超えることが分かりました。
調査は震災で親を失った子どもにどんな支援が必要か把握しようと、あしなが育英会がことし1月から2月にかけて現在の保護者を対象に行い、789人から回答がありました。
まず、親などを亡くした気持ちを複数回答で尋ねたところ、「さびしい」が68%「悲しい」が57%で、「納得できない」という子どもも15%いました。
津波の体験では▽友達が亡くなった」が25%▽「津波に追われた」が17%▽「津波にのまれる人を見た」が12%と、親を失った以外にも過酷な体験をした子どもが少なくありませんでした。
こうした体験が子どもの心身に与えた影響は▽「揺れに敏感」が全体の33%▽「暗闇がこわい」が13%で、「寝つけない」「海がこわい」といった反応も加えると、何らかの影響を受けた子どもは全体の半数を超え、地震や津波について話そうとしない子どもも7割近くに上っています。
調査に加わった筑波大学大学院の※樽川典子准教授は「子どもたちがつらい体験を受け止めるには時間がかかるだろうと改めて感じた。
体験を話して分かち合える場が必要で、子どもたちが表現できるような場やプログラムを用意し、サポートする人を養成してしていくことが大事になる」と話しています。
※樽のつくりは「尊」
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