こんにちは!波田須です。豊川に残る「牛川の渡し」を訪ねました。 一読いただければ幸いです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2003.1.20 「牛川の渡し」ハイキング ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーS.Hadasu 日時 : 2003年 1月 11日(土) 晴れ 夫婦でハイク 訪ねてみたかった「牛川の渡し」が今日の朝刊(中日西三河版)に紹介さ れている。場所は豊川左岸に沿う豊橋創造大学のすぐ上流。冬晴れのハイ ク日和、相棒を誘って車で出かける。 豊橋公園(吉田城跡)内に駐車。城を起点に渡しを往復する約7km の即席 コースを歩き始める。市電通りに沿って西へ行けば吉田城下の遺構・大常 夜灯。旭橋の交差点で左折、牟呂用水沿いの遊歩道を北へ大学をめざす。 牟呂用水はいったん暗渠となり市街地を通過、神野新田を潤す。用水沿 いには桜も植えられ春には手頃な散歩道になりそう。渡しは12:00〜13:00 が昼休み、キャンパスの陽だまりでコーヒーを飲み時間調整。 大学の西側から堤防に上る。本宮山、石巻山などの山並みを背景にゆっ たり流れる豊川を眺めて堤防を上流へ向うと鄙びた岸辺に渡しがある。
無料の渡し船「ちぎり丸」は思いのほかモダン。左右2列の座席を備え たミニサイズのフェリー。乗客は木槌で板を打ち合図を送るのがルールと なっている。物見遊山なのでためらっていると船頭さんが休憩室から出て こられる。 「乗りますか」の声かけは有難くこれぞ"渡りに船"と乗せてもらう。 ウインドブレーカーにスニーカー、日焼けした船頭さんは精悍そのもの。 長い竹竿一本で巧みに船を操り、質問にも親切に答えてくださる。 「交代勤務で年中無休、渡しを止めたのは台風ぐらい」 「利用者は主に自転車の学生、生徒で日に約30人。渡しで通学時間は 20分短縮になる」 「今は満潮で水深3m、干満差は2m。川幅は80mだが風向きは左岸、川中 右岸で異なる。自然相手の仕事が気に入っています」対岸に着くと 「帰りは鐘を鳴らしてください」 右岸の堤防を上流へ散策。イチョウの大木が目を引く長光寺に参拝して 境内でギンナンを拾う。果肉がむけた店頭状態、これなら夕食に間に合う。 岸辺にもどり、のど自慢風の鐘を三つ鳴らして合図を送る。
合図から着岸まで5分とかからない。先刻は10分以上乗っていた気がす るが? 観光目的にあわせて"竿かげん"と船頭さんは粋な人。 「仲が良さそうですね」と言われ 「そうなるように努力してるんですよ」と相棒がコメント。 登山を減らし同行可能なハイクを増やしたのは私の努力。誘いにのり道連 れとなるのが相棒の努力かも・・・ 礼を述べて渡しをあとにする。復路は堤防で吉田城の鉄櫓(くろがねやぐ ら)をめざす。川面に浮かぶ鴨や鵜を見ていると 「近道しましょう」の提案あり。確かにこの辺り豊川は大きく蛇行して 堤防は大回りとなる。 しかしショートカットに応じれば川面に映る鉄櫓の歴史的景観は諦めね ばならない。ここは努力が肝要と(我慢も努力のうち)同意して堤防を下り 畑中の道を直進する。上下水道局の脇から朝倉川の堤防に出て少し下流に 行き城下橋を渡れば見事な土塁の残る城内である。 3時間足らずのウォーク、舟に乗せてもらい渡しの風情を楽しんだ。 ルート変更で白帝城(犬山城)に匹敵する景観を確かめられなかったのが 少々心残りデス。 完 |