女子サッカー・チャレンジＬ：ノジマが６発大勝、主将の悲運に燃える

2013年4月22日

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【ノジマステラ神奈川－清水第八】前半３４分、右足で先制ゴールを決めるＦＷ井上（手前）＝ノジマフットボールパーク

　サッカー女子のなでしこリーグの２部に当たるチャレンジリーグ第３節は２１日、７試合を行った。ノジマステラ神奈川は新設されたホームのノジマフットボールパーク（相模原市南区）での初の公式戦で、清水第八に６－０と大勝した。

　また試合前には同パークの完成を記念するセレモニーが開かれ、黒岩祐治知事や、日本サッカー協会の小倉純二名誉会長らが祝辞を述べた。

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　ホームグラウンドのこけら落としで、計６発の祝砲を放ったノジマステラ。晴れの舞台で主役の座を射止めたのは、ＦＷ井上だった。

　まずは前半３４分、右足で猛攻の幕を開けた。左サイドのＦＷ河原崎のパスに合わせて先制し、その９分後には、早くも２点目を奪取。ハットトリックとなる後半２３分のゴールでチーム６点目を飾り、幕引きまで舞台の中央に立ち続けた。

　「３得点は出来過ぎ」。そう菅野監督が相好を崩す井上の頑張りの裏には、ある選手への思いがある。主将のＭＦ尾山は３月の練習試合で右すねの骨を折り、開幕前に戦線を離脱。昇格の立役者でもある主将の悲運に燃えていた。

　「（ホームの公式戦初戦は）誰もが（立ちたいと）望んでいた舞台。沙希（尾山）が一番出たかったはず。沙希の分も、という気持ちで戦った」。自身初の１試合３得点に「たまたまチャンスが巡ってきただけ」と、はにかむ殊勲者も仲間の話にはとことん熱い。

　「クラブの歴史の大きな一ページを刻んだ」。指揮官が評価する勝利で勢いに乗って迎える次節の相手は、昨季リーグ５位のＪＦＡアカデミー福島。「次も全力を出し切る」。この日のヒロインは力強く言った。

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