「おいしかった」養殖マグロのメニュー試食　近大、出店控え

養殖クロマグロのメニューを試食する近大の学生 Photo By 共同

　近畿大は２６日、ＪＲ大阪駅北側の再開発地域「うめきた」（大阪市北区）に料理店「近畿大学水産研究所」を４月に出店するのに先立って学生や教員約１０人で試食会を開き、養殖クロマグロを使ったメニューの味や見た目を確かめた。

　大阪・北新地の飲食店が協力して店で提供する料理を準備した。食器の作成を担当する文芸学部の学生や、栄養面からメニューを評価する農学部の学生らも参加。「おいしかった。野菜を組み合わせるなど栄養バランスの良い食べ方を提案したい」と意気込んだ。

　近畿大の料理店では、産卵からふ化、成魚への成長を経て再び産卵に至るまですべて人工で手掛ける完全養殖のクロマグロを味わえる。近畿大は世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功したことで知られており、来店客から寄せられた声を養殖方法の改良に生かす。