鷹投のホープに“遅い春”到来だ。ソフトバンクの2年目・武田翔太投手(19)が21日、オリックス戦(京セラ)に先発し、7回1失点の力投で、うれしい今季初勝利をマークした。
武田が昨季2戦2勝のお得意様相手に、うれしい今季初勝利をつかんだ。立ち上がりに2番の坂口に右翼線二塁打を浴びて、初回から得点圏に走者を背負う苦しい投球だったが、ここを無失点で切り抜ける。球数が100球に近づいた6回にT―岡田の右前打と後藤のセーフティーバントで無死一、二塁のピンチを招いたが、落ち着いてバルディリスを併殺に打ち取ると、続く代打・深江を空振り三振。結局この日は今季最長の7回を投げて4安打無失点だった。
苦しみを乗り越えてやっとつかんだ白星だ。昨季は高卒ルーキーながら8勝1敗、防御率1・07。ほとんど打たれなかったといっても過言ではない。しかし「15勝」を目標に掲げて、大きな飛躍を誓って臨んだ今季は、キャンプから泥沼にはまりこんだ。オープン戦で自らの投球を取り戻そうと必死に模索したが、イメージ通りにいかない。
「頭と体の動きにギャップがある。頭で、こう投げれば、こういう球がいくはずと分かっているのに、その通りにいかないという感じです。自分の引き出しを開けても修正できない。いろいろやって体の使い方が変わってきたのもあるのかもしれない」と漏らしたこともあった。実際ここまでの3試合は、3月31日の今季初登板(楽天戦)で5失点を喫してKOされたのに始まり、苦しい投球が続いていた。
この日はまさに“4度目の正直”。またもふがいない投球をすれば、首脳陣の我慢も限界に達していたに違いない。結果が求められる試合を前に、2年目右腕は投球フォームを微妙に変えていた。
「重心を落とし、体のためを意識した」という新フォーム。軸足にしっかりと体重を乗せてから、構えた手を動かす形にした。これが見事にうまくいき、好調な猛牛打線につけいる隙をあたえなかった。高山投手コーチは「重心を低くして、自分なりに工夫していた」と目を細めた。
お立ち台で「シーズンに入って調子が悪くて、いろいろ悩みましたが、チームのみなさんに支えてもらった。この1勝が自分にとっていい自信になればと思います」と武田。毎回のように走者を出し、計5つの四球を与えるなど安定感はまだ万全とはいえない。この日の課題を早急にクリアし、次回登板では完全復活した投球で2勝目をゲットする。
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