合宿所にてＩＧＦ勢にちゃんこをふるまう将軍岡本

　元幕内蒼国来（２９）の角界復帰により、にわかに注目を集めているのが、同じく八百長関与で引退勧告され、角界を去った元十両霧の若、現プロレスラーの将軍岡本（２９＝ＩＧＦ）だ。

　蒼国来同様に一貫して身の潔白を主張してきた岡本だが、こちらは大相撲に復帰する気はゼロ。現在、東京・高円寺の「猪木道場」でともに汗を流す鈴木秀樹（３３）らからは「将軍も大相撲に復帰しちゃえば？　５月場所の千秋楽（５月２６日）の後、両国から東京ドームシティホール（当日は午後５時３０分からＩＧＦの興行）に急げば、ＩＧＦの試合にも間に合うし」などと冷やかされるが、本人にその気はない。

　現在も時折、古巣の陸奥部屋に出向き、若い力士たちの稽古相手を務めることもあるが、あくまでプロレス一筋…というか、あまりの器用さにＩＧＦにとって、なくてはならない存在となっているからだ。

　現在の岡本は、選手だけでなく合宿所の寮長、道場の管理人、リング設営の親方、そして合宿所のちゃんこ長として一人五役の大活躍。つい先日も道場に設置する神棚を、近所のホームセンターで材料を揃え、自作してしまったほどだ。

　特に料理の腕前はズバ抜けており、ＩＧＦ勢からは“１０００のレシピを持つ男”と恐れられるほど。ついにはＩＧＦの有料サイトで料理の連載をスタートさせた。

　その才能はリング内にとどまらず「ライバルは（速水）もこみち、国分太一、あとはグラハム・カーですかね？　ムッフフ」と、料理番組でおなじみの面々を勝手にライバル視している。どこの世界にもマルチな才能の持ち主はいるものだ。