脱線した車両が衝突したマンション(後方)近くの踏切を訪れた「メモリアルウオーク」の参加者たち=21日午後、兵庫県尼崎市、林敏行撮影 |
【瀬戸口和秀】JR宝塚線(福知山線)脱線事故から25日で8年になるのを前に、被害者らでつくる「負傷者と家族等の会」が21日、事故現場の周辺を歩く「メモリアルウオーク2013」を催した。事故の記憶を風化させないように、と3年前から毎年開催。今年は約40人が参加した。
「4・25あの日は忘れない」と書かれたのぼりを手に、参加者は午後1時半過ぎ、事故を起こした電車が直前に通過したJR塚口駅近くの公園を出発。被害者がたどり着けなかったJR尼崎駅の近くの公園まで約3キロを歩いた。途中、事故現場に立ち寄り、白いカーネーションなどを手向けて手を合わせた。
3両目に乗って右肩骨折などの重傷を負った兵庫県川西市の女性(46)は毎年歩いている。「事故のことを忘れてほしくなく、鉄道の安全について考えてもらう一日になってほしいと思って参加しました」と語った。3両目に乗り合わせて重傷を負った兵庫県伊丹市の増田洋子さん(71)は「鉄道の安全を世の中の人に考えてもらいたいと思い、参加しました」と話した。
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朝日新聞社会部