タクトを振って、164試合目。通算7度目、今季2度目の挑戦でついに“壁”を破った。藤浪がゼロを刻み続け、新井ブラザーズが快音を奏でた。就任初の4連勝! 和田監督の声が弾んだ。
「藤浪につきる」
貯金「3」は昨年の4月28日以来。第一声が孝行息子への賛辞だった。
「どこまで成長するのか非常に楽しみにしている」。登板4試合で2勝目を挙げた藤浪への能力に脱帽。同時に高卒新人らしからぬ大人びた投球に目を見張った。
「今はペース配分というか押したり引いたりしながら投げている。七回でもまだ余力はあった。打者との駆け引きであったりポイントをしっかり抑えている」
開幕ローテではや2勝。順調すぎる活躍が球団内に“うれしい誤算”をもたらしている。