◇ロッテ選手権<最終日>
最終ラウンド、1番でバーディーを奪い声援に応える、通算11アンダーで6位の宮里藍=コオリナGCで(共同)
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▽20日、米ハワイ州カポレイ、コオリナGC(6369ヤード、パー72)▽晴れ、気温27度、弱風▽賞金総額170万ドル、優勝25万5000ドル▽77選手
【カポレイ(米ハワイ州)テッド・ムース】3打差から逆転を狙った宮里藍(27)=サントリー=は、4バーディー、4ボギーの72と伸ばせず、通算11ンダーの6位に終わった。宮里美香(23)=NTTぷらら=は73とスコアを落とし、通算イーブンパーの53位だった。首位から出たスサン・ペテルセン(ノルウェー)が、62で猛追したリゼット・サラス(米国)に通算19アンダーで並ばれプレーオフに持ち込まれたが、1ホール目で制した。
風の弱い好コンディションで好スコアが続出する中、パープレーに終わって大会連覇を逃した藍。「ちょっとパットが入らなくて…。バーディーが続かなかったのが、優勝争いに絡めなかった原因」とがっかり。
逆転優勝の可能性は前半でほぼ消えた。力みでパットが決まらなかった。1番こそバーディーを奪った宮里藍だが、2番で1・5メートル、3番は2メートルを外してパー。「あれが決まっていたら、5〜6アンダーが出る流れになったのに」と悔やんだ。
力んだ結果と分かったのは16番。「左手のグリップが強かった。それに気づくとすごく良くなった。『今なら5アンダーが出る』と思ったけど、ちょっと遅かった」と苦笑いするしかない。3週連続出場の1戦目で、本番のラウンド中に修正できたのはせめてもの収穫だろう。
パットは不発だったが、ドライバーショットには光明が見えた。優勝したペテルセンらとの最終組。飛ばし屋のペテルセンと飛距離があまり変わらなかった。「ドライバーが振れているということは、すごくいい現象。次の試合にこの流れを持っていければ」と前を向いた。
2月下旬にタイで巻き込まれた交通事故の影響は「もう全然大丈夫」という。飛行機で次戦の開催地、テキサス州ダラスへ向かった。
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