就活 スケジュールどう変わる

4月19日 17時6分

安倍総理大臣の要請を経済３団体のトップがそろって受け入れる考えを示したことで、就職活動のスケジュールは大きく変わります。

多くの企業の採用活動は、経団連が採用活動の指針として自主的にまとめた「倫理憲章」で示されたスケジュールに沿って行われています。
それによりますと、現在、会社説明会は大学３年の１２月から始まります。
面接や筆記試験などの選考活動は大学４年の４月１日から、正式な内定は大学４年の１０月からとなっています。
このスケジュールが、次のように変わります。
まず、企業による就職説明会を、大学３年の春休みに当たる３月に、今よりも３か月遅らせます。
これに伴い、選考活動の時期も、大学４年の８月に遅らせます。
正式な内定日については、経団連が今後、会員企業などと協議して決めることにしています。
これにより、大学３年が終わるまでは、学業に集中できる環境を整えようというわけです。
新しい就職活動のスケジュールは、平成２８年春に卒業を予定している大学生、つまり現在の大学２年生の就職活動から適用されます。
経団連では１９日の要請を受けて「倫理憲章」を見直し、会員企業に対して周知徹底を図ることにしています。
さらに中小企業など、経団連の会員になっていない多くの企業でも、新しいスケジュールに準じて採用活動を行うものとみられます。