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経済
APEC貿易相会合閉幕 地域連携交渉を重視
2013.4.21 23:48
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APEC域内では、地域間の経済連携が活発になっている。21日のAPECの閣僚声明でもドーハ交渉の「継続的な支援」を表明しつつ、TPPのほか、日本や中国など16カ国が5月に交渉を開始する東アジア包括的経済連携(RCEP)にも言及した。
2020年までに域内全体を自由貿易圏にする壮大な構想を実現するため、「地域経済連携が新たな貿易、経済活動のルールの礎となる」(甘利明経済再生担当相)との声も上がる。
ただ、WTOが停滞する中、「先進国を中心に、競うように地域間の経済連携を進めている」(外務省幹部)のも事実だ。「連携に入れない途上国との格差が広がり、世界経済のゆがみが拡大する」(政府交渉筋)恐れもある。
貿易相会合の議長を務めたインドネシアのギダ商業相は21日の会見で、「APECが世界経済のエンジンの役割を果たす」と表明。自由貿易圏作りを主導するとともに、域内の経済成長の恩恵を世界全体に広げることができるかが、今後の課題となる。
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