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群馬県のニュース

飲酒事故防げ  新歓コンパシーズン 大学あの手この手

更新日時:2013年4月19日(金) AM 07:00
 「イッキ飲み」などにより全国で学生の飲酒に絡む死亡事故が相次いでいることを受け、県内の大学が警戒を強めている。春は新歓コンパなど飲酒の機会が増えるため、新入生オリエンテーションでの注意喚起に加え、学内を飲酒禁止にしたり、アルコール耐性テストを導入するなど神経をとがらせる。しかし、大学外での行動まで監視するわけにはいかず、専門家は学生自身が危険性を認識して、自制することが必要と強調している。

 学生に自らの体質を知ってもらおうと、アルコール耐性テストを導入しているのは高崎経済大だ。自分が飲酒に強いのか、弱いのかを自覚してもらい、成人後の適度な飲酒につなげてもらうため、部活動に入部して飲み会の機会が多くなる新入生全員を対象に2004年から続けている。同大では体育会系の部活動の学生を中心に、宴会時に未成年者や自動車を運転する学生が、飲酒しない意思を示すため身に付ける「酒禁バッジ」の活用も広がっている。学生の自発的な取り組みだ。

「酒を飲まない」という意思表示のため、胸に酒禁バッジを着けて飲み会に参加する高崎経済大生=17日夜、高崎市内