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石巻市長に亀山氏が再選 復興施策継続に支持

再選を決め、笑顔で乾杯する亀山氏(中央)=21日午後10時5分ごろ、石巻市双葉町の事務所

 任期満了に伴う石巻市長選は21日投票が行われ、即日開票の結果、無所属現職の亀山紘氏(70)=自民・民主推薦、共産支持=が、いずれも無所属新人で元市議の阿部和芳氏(53)、元大学講師の青木満里恵氏(58)、ボランティア団体代表の藤田利彦氏(50)を破り、再選を果たした。

 東日本大震災の最大被災自治体で復興施策が焦点となった。亀山氏は住宅再建支援などの実績を強調し「復興の加速には市政継続が必要」と訴えた。政党や幅広い団体などの支持を集め、優位に戦いを進めた。
 政治経験をアピールした前市議会議長の阿部氏は出遅れが響いた。青木氏は地元経済界の一部などが支援したが、浸透しきれなかった。ボランティア活動に基づく施策を打ち出した藤田氏は広がりに欠けた。
 当日の有権者は12万3770人。投票率は44.16%で前回(2009年)を14.66ポイント下回り、旧市時代を含め過去2番目に低かった。

<石巻市長選開票結果>(選管最終)
当  28,607亀山  紘 無現(2)
   15,132阿部 和芳 無新 
    8,308青木満里恵 無新 
    2,015藤田 利彦 無新 

 かめやま・ひろし 1942年10月26日、石巻市生まれ。神奈川大工学部卒。東北大講師などを経て93年に石巻専修大教授。専門は環境科学。2009年、市長に初当選。=自民・民主推薦、共産支持

◎登米・布施氏/栗原・佐藤氏ともに3選

 任期満了に伴う登米市長選は21日投票が行われ、即日開票の結果、ともに無所属で、現職の布施孝尚氏(51)=自民・民主・公明推薦=が新人の元市議遠藤音氏(56)を破り、3選を果たした。
 布施氏は企業誘致や市内介護施設の拡充などを実績として強調。「医師確保などの取り組みを着実に進め、市民が安心して暮らせるまちを実現する」と訴えた。政党のほか市内の企業・団体が推薦に回り、幅広く支持を集めた。
 遠藤氏は市内医療態勢の弱体化や市民所得の低迷などを指摘。改善策を挙げて市政の刷新を訴えたが、知名度と組織力で劣り、及ばなかった。
 当日の有権者は6万9589人。投票率は69.61%で、選挙戦となった2005年を12.88ポイント下回った。

<登米市長選開票結果>(選管最終)
当  30,418布施 孝尚 無現(3)
   17,154遠藤  音 無新 

 ふせ・たかひさ 1961年7月27日、登米市生まれ。日大歯学部卒。市内の歯科医院副院長、佐沼青年会議所理事長などを経て2005年の市長選で初当選した。=自民・民主・公明推薦

 任期満了に伴う栗原市長選は21日投票が行われ、即日開票の結果、ともに無所属で、現職の佐藤勇氏(70)=自民・公明推薦=が新人の元市議千葉健司氏(56)を破り、3選を果たした。
 佐藤氏は岩手・宮城内陸地震や東日本大震災への対応、行財政改革などの実績を強調。雇用創出や医療の充実を掲げ「厳しい時期に市政を変えてはならない」と訴えた。自民県連が全面支援。県議や合併前の旧町村の元首長らが支持した。
 千葉氏は若さと実行力をアピールし、教育レベル向上、観光を軸としたまちづくりなどを掲げた。知名度不足が尾を引き、出遅れを挽回できなかった。
 当日の有権者は6万2535人。投票率は72.67%で、選挙戦となった2005年を11.74ポイント下回った。

<栗原市長選開票結果>(選管最終)
当  25,534佐藤  勇 無現(3)
   19,001千葉 健司 無新 

 さとう・いさむ 1942年7月20日、兵庫県生まれ。立教大卒。衆院議員秘書を経て83年、県議に初当選し、5期務めた。2001年から03年まで議長。05年、市長に初当選。=自民・公明推薦


2013年04月22日月曜日


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