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事件
【追跡 指名手配犯】六本木集団暴行死・見立真一容疑者 関東連合元リーダー フィリピンに潜伏?
見立容疑者は関東連合の現役時代、対立するグループや後輩などを徹底的に暴行することなどから、「残虐王子」と呼ばれていた。逮捕されたOBの一部は「襲撃に参加したくなかったが、見立(容疑者)には面と向かって逆らえない」と話しているという。
関東連合OBらを知る関係者によると、見立容疑者は仕事をせず、後輩らからカネを徴収して生活しているという。ただ、後輩が関係者の仲介で警視庁に出頭するなどした一方、見立容疑者は仲介者の言葉に耳を貸さなかったようだ。
繰り返された「人違い」
捜査関係者によると、逮捕された数人は「(藤本さんは)人違いだった」と供述しているという。
見立容疑者は数年前から対立グループの男性を襲撃する機会をうかがっており、捜査本部は男性と身体的特徴が似ていた藤本さんが誤って襲撃されたとみている。
事件前には、石元被告が現場のクラブ関係者に「丸刈りで足を引きずる男が来たら連絡してほしい」と伝えており、藤本さんが来店したのを目撃した関係者が「似た特徴の男がいる」と、石元被告に連絡。石元被告が見立容疑者にこの情報を伝え、犯行グループが集められたとみられる。
関東連合が人違いで人命を奪ったのは、今回が初めてではない。平成12年5月、大田区のボウリング場で、すし店員の少年を対立する不良グループと勘違いして集団で暴行。少年は病院に搬送されたが死亡した。石元被告はこの事件にも関与していたという。
捜査関係者は「相手の名前や顔も確認もせずに襲撃し、人違いで殺人を繰り返す、どうしようもないやつらだ。理由も分からずに殺害された被害者のことを思うと、理不尽極まりない。見立容疑者に逃げ得は許さない」と力を込める。
捜査本部は見立容疑者の顔写真入りのポスター1万2000枚を作成して情報提供を求めるとともに、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配に向けた手続きも進めている。見立容疑者の身長は168センチ。情報提供は警視庁麻布署捜査本部(電)03・3479・0110へ。
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