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【大リーグ】

黒田、7イニング1/3を3安打1失点の好投 でも白星消えた!? 救援がフイに

2013年4月22日 紙面から

◆ヤンキース5−3ブルージェイズ

 【トロント穐村賢】黒田博樹投手(38)は20日、当地でのブルージェイズ戦に先発し、7イニング1/3を3安打1失点、7三振に抑え、勝利投手の権利がある状態で降板したが、救援右腕ロバートソンが試合を振りだしに戻し、付くはずだった勝ち星が消えた。ただ、チームは延長11回に勝ち越して、5−3で勝利。黒田も「僕一人で(野球を)やっているわけではない。チームが勝ったので良しとしようと思う」と割り切った。

 この日3本目の安打を許し、8回途中で降板となったが、黒田には「今日の調子の中で何とかゲームを作れたかな」と充実感が漂っていた。

 組み立ての軸、シンカーの制球に序盤から苦しんだ。敵地ロジャーズセンターのマウンドが「高く感じて合わない」ことも影響したのか、大きくすっぽ抜けたり、ワンバウンドしたり…。捕手の構えた場所と違う“逆球”になることもしばしば。だが「ああいうの(抜けた球)も次のボールにつながる。制球が良すぎても(打者に)踏み込まれるだけだし」と荒れ球もうまく生かした。

 強い当たりが野手正面を突くなど、運も味方に付け、結果的には文句の付けようがない内容。ジラルディ監督も「彼はもう25歳ではないからね。長いシーズンを考えて代えた」と円熟味たっぷりのベテラン右腕の仕事をたたえた。

 

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