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【グラニュース】


本多、プロの壁越える

2013年4月22日 紙面から

 名古屋グランパスの新人DF本多勇喜(22)が21日、突き当たったプロの壁を乗り越えるべく、さらなる成長を誓った。前日のFC東京戦では前半終了間際に痛恨のPK献上があり、前半だけで交代。本多の左サイドを崩されるシーンも目立っていただけに、これをプロの壁と捉えた。先輩のDF増川からの助言を糧に、鉄壁の最終ラインを取り戻す。

 痛恨の逆転負けから一夜明け、ルーキーの表情はサバサバとしていた。「昨日はへこみましたけど、寮に帰って録画しておいた『クレヨンしんちゃん』の映画を見ているうちに、吹っ切れました。睡眠も、いつもより眠れました」。失敗をひきずらない性分も、プロとして必要な資質。もちろん、しっかりとした反省をしたうえでのことだ。

 FC東京戦では前半ロスタイムにオーバーラップした相手DF徳永に裏を取られ、慌てて追いかけたときに芝につまずいて押してしまいPKを献上。「大学時代はずっとセンターバックをやっていたので、そのクセがついているのかも」。同じDFでもサイドとセンターの感覚のズレが、ポジショニングのミスを引き起こしていた。

 それでも、隣で守る増川とは試合中に頻繁にコミュニケーションを取っている。「試合中も困ったらどうすればいいか聞いている。距離感が大事といつも言われる。僕とマスさんの間を突かれるのが嫌なので、そこを修正したい」。

 第3節の甲府戦でプロ初出場初先発初ゴールとなる衝撃的なロスタイム決勝弾を挙げ、阿部からレギュラーの座を奪取。甲府、湘南、新潟と下位チームには無失点だったが、柏、FC東京と攻撃力のある相手には3失点を許した。「そんなに順調に行くとは思っていなかった。若干、壁はあるとは思っていた」。強気な男でも予感していたプロの壁。少しでも早く乗り越えるためにも「もっと試合で経験をしていかないと」。視線は早くも、中3日で再びアウェーとなる24日のナビスコ杯、鹿島戦に向けられていた。 (宮崎厚志)

 

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