マンチェスター・ユナイテッドはイングランド・プレミアリーグ制覇が迫っている。一方、Vと“引き換え”で日本代表MF香川真司(24)のために、最大700万ユーロ(約8億9600万円)を昨季まで所属したドルトムント(ドイツ)に支払うことになるという。そのわけは――。
英紙「デイリーエクスプレス」によると、マンUは、香川の獲得で支払った移籍金1500万ユーロ(約19億円=当時)に加え、タイトル奪取した場合のオプション契約が存在。ドルトムントへ新たな移籍金の支払い義務が生じる。その最大額は700万ユーロにも達するという。
対象となるタイトルは国内3冠(リーグ、FA杯、リーグ杯)と欧州チャンピオンズリーグ(CL)。欧州でも活動する日本サッカー協会の公認選手代理人は「最近は移籍金でもオプションをつけるのが一般的。(移籍先クラブが)タイトルを取れば、賞金が入ってくるから」と明かした。
すでにマンUのリーグ制覇は確実な状況で、優勝賞金と分配金を合わせると、100億円弱の収入を得られる。オプション契約で“追加徴収”を求められても大きな問題はない。実は日本サッカー界でも移籍金のオプション契約の行方が注目されている。
国際移籍で移籍金が発生する際、国際サッカー連盟(FIFA)の規定にある「連帯貢献金制度」が適用される。移籍金の5%を12~23歳まで所属したクラブに分配するもの。昨夏にマンUへ移籍した際には、かつて香川が所属したFCみやぎバルセロナやC大阪に、それぞれ約3000万円(推定)が支払われた。
今回も最大約8億9600万円のオプションとなれば、再び香川が所属したクラブは大きな収入を得られる。
日本サッカー協会関係者は「香川のオプションも移籍金という考えなので、支払い義務はあるでしょう」としており、古巣は香川のリーグ制覇を待望している。
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