四川地震　１万１５００人以上が死傷　余震１５００回

大地震で一部が倒壊した家屋近くに建てたテントの前で、疲れた表情を見せる女の子 Photo By 共同

　中国四川省雅安市蘆山県で２０日発生した大地震で、中国メディアによると、２１日午後の時点で死者は小中学生１０人を含む１８６人、行方不明者は２１人、負傷者は約１万１４００人になった。共同電によると、蘆山県では２１日午後５時５分にマグニチュード（Ｍ）５・４の地震を観測するなど、余震が１５００回以上発生しており、二次災害への懸念が強まっている。

　中国国営通信新華社のウェブサイトによると、雅安市にある中国パンダ保護研究センターのパンダ約６０頭は無事。一部は０８年５月の四川大地震で被災していた。センターによると、パンダは性質が臆病で、地震発生時は恐怖でおびえた様子だったという。

　現地で結婚式に臨んでいた地元テレビ局の女性キャスターが、ウエディングドレス姿のまま被災地の状況を伝え、注目を集めている。マイクを持ってカメラの前に立ち、住民らにインタビューする映像がインターネット上で広まり、「最も美しい新婦」「賛辞を贈るべきだ」といった反応が寄せられている。