Ｊ１第７節（２０日・ＮＡＣＫ５スタジアム大宮ほか＝９試合）大宮は浦和を１―０で下し、昨季からの連続試合負けなしをＪ１新記録の「１８」とした。

　大宮が１８試合連続無敗のＪリーグ新記録を打ち立てた。ホームＮＡＣＫ５スタジアムで浦和を迎え、臨んださいたまダービー。最も重圧のかかる一戦で、大宮が新たな歴史を築いた。共に何度か得点チャンスをつかみながらも０―０で迎えた前半ロスタイム、ペナルティエリア内左に深く攻め込んだＭＦ渡辺のパスをＦＷズラダンが押し込み先制。後半、反撃に出る浦和の猛攻を浴びたが、持ち前の堅守でしのぎ逃げ切った。

　終了のホイッスルが鳴ると、選手はその場でガッツポーズ。１万３０００人超えの満員のスタジアムに詰め掛けたサポーターとともに、最高の勝利を喜んだ。「試合前から満員になるのは分かっていた。大宮のサポーターの皆さんが最高の雰囲気を作ってくれて、感謝の気持ちを持ってプレーした」とアシストした渡辺は笑顔を見せて勝利を噛み締めた。

　試合前、ゴールを決めた際には物まね芸人のキンタロー。の持ちネタである「フライング・ゲット」を披露することを宣言していたが「自分でゴールを決めたわけではないので、控えました」（渡辺）と笑わせた。

　意識せずとも、今後も記録は付いて回る。勝ち点を１７に伸ばし、首位奪還も目前だ。ベルデニック監督は「我々のように、何かをまだつかんでいないクラブには、記録は大切なもの。ただし、記録では鹿島を超えたが鹿島のように優勝という大きな結果を残したわけではない。この先の結果で、鹿島のような大きなクラブになるかどうか問われることになる」と気を引き締め、次を見据えていた。