鳥インフル:上海で2人死亡 人間にH7N9亜型が初感染
毎日新聞 2013年03月31日 20時03分(最終更新 03月31日 20時10分)
【上海・隅俊之】中国国家衛生・計画出産委員会は3月31日、上海市で3月上旬、低病原性鳥インフルエンザ(H7N9亜型)に感染した87歳と27歳の男性2人が死亡し、安徽省で35歳の女性が重体になったと発表した。人間がH7N9亜型に感染した事例は世界で初めて。人から人への強い感染力はないとしている。
感染経路は不明。中国当局は3人が接触した88人の健康状態を調べている。上海で死亡した87歳の男性の家族2人が肺炎にかかり、1人が死亡したが、感染の有無は調査中。そのほかの接触者には異常は見つかっていないという。
87歳と27歳の男性2人は、2月下旬に発熱などの症状が出て3月上旬に死亡した。重体の35歳の女性も3月上旬に症状が出た。同委員会が3人の検体を調べたところ、3月29日にウイルスを検出した。