北陸新幹線:「米原ルート」関西広域連合が提案へ
毎日新聞 2013年03月28日 19時29分
関西広域連合は28日の首長会合で、福井県敦賀市と大阪市を結ぶ北陸新幹線の延伸計画について、有力3ルートのうち、米原駅(滋賀県米原市)で東海道新幹線と接続する「米原ルート」を広域連合案として国に提案することを決めた。4月下旬にも国とJR東海、西日本両社に提案する。
広域連合は、米原ルートのほか、琵琶湖西岸を通り京都市で東海道新幹線に合流する「湖西ルート」▽福井県小浜市や京都府亀岡市を通る「小浜ルート」−−の計3ルートの費用と効果を比較検討。米原ルートは他2案に比べて費用が5100億円と最も安く、工期も6〜14年間と他2案より2〜4年短いことから「最も優位」と結論付けた。東海道新幹線は過密ダイヤで乗り入れは困難なため、米原駅で東海道新幹線に乗り換えることを想定している。
今後、国に対し、事業費の見込み額を提示するよう求め、金額が示され次第、構成各自治体の負担割合を協議する。
北陸新幹線の敦賀以西の延伸は国も検討しているが、開業は早くても2040年ごろで、ルートは未定。【堀文彦、加藤明子】