都内液状化:予測22%に 26年ぶりに全面見直し
毎日新聞 2013年03月27日 20時37分(最終更新 03月28日 00時24分)
東京都は震度6弱の巨大地震が起きた際の都内の液状化予測図を26年ぶりに全面的に見直し、27日に公表した。東日本大震災を受けて精度を高めた結果、山間部を除く都全域のうち液状化の危険がある地域は87年に作成した予測図の19.7%から22.3%(約269平方キロ)に広がった。都は「液状化で死者が出ることはまれだが、ライフラインは被害を受けやすい」として対策の参考にするよう呼びかけている。
予測図は都全域が関東大震災と同規模の揺れに襲われたと想定し、約2万本のボーリングによる地質調査▽地下水位データ▽埋め立て地、干拓地などの地形分類▽過去の被害−−などから液状化の危険度を3段階で判定。最も危険度が高い「液状化の可能性が高い」とされた地域は23区東部や大田区など14区(未編入の埋め立て地も含む)の約68平方キロに及んだ。
予測図は都土木技術支援・人材育成センターのホームページ(http://doboku.metro.tokyo.jp/start/03−jyouhou/ekijyouka/)に掲載され、住所による検索もできる。【佐々木洋】