「地震の後には戦争がやってくる」日本国憲法9条に関して人々はもっと興味を持つべきだ 忌野清志郎
まさに、いま
私はその恐怖を感じています。
戦争がしたくてたまらない様子の安倍政権。
10年以上前に書かれたのに、ちっとも古くない。
ちゃんと読みたくて本を買いました。
忌野清志郎さんが生きている間に、もっといろんな事を聞きたかったと、
今更ながらですが、とても強くそう思います。
まさに、今の事を語ってくれていると思います。
憲法を変えられてしまったら大変なので、
9条の部分書き出しました。
ーーー
忌野清志郎「瀕死の双六問屋」
没原稿その2
日本国憲法9条に関して 人々はもっと興味を持つべきだ
……
時々ムカつくけど、ガキみたいにキレるわけにもいかない。
そうさ、俺はもうオヤジだからな。
ガキの頃はよくキレていたよ。
今の画一化されたキレ方じゃないけどね。
みんなキレまくってムカついていた。
地震の後には戦争がやってくる。
軍隊を持ちたい政治家がTVででかい事を言い始めてる。
国民をバカにして戦争にかり立てる。
自分は安全なところで偉そうにしているだけ。
阪神大震災から5年。
俺は大阪の水浸しになった部屋で目が覚めた。
テレビをつけると5ヶ所ほどから火の手がのぼっていた。
「これはすぐに消えるだろう」と思ってまた眠った。
6時間後に目が覚めると神戸の街は火の海と化していた。
この国は何をやっているんだ。
復興資金は大手ゼネコンに流れ、神戸の土建屋は自己破産を申請する。
これが日本だ。
私の国だ。
とっくの昔に死んだ有名だった映画スターの兄ですと言って返り咲いた政治家。
弟はドラムをたたくシーンで俺はロックン・ロールじゃありませんと自白している。
政治家は反米主義に拍車がかかり、もう後もどりできやしない。
そのうちリズム&ブルースもロックも禁止されるだろう。
政治家はみんな防衛庁が大好きらしい。
人を助けるとか、世界を平和にするとか言って実は軍隊を動かして世界を征服したい。
俺はまるで共産党員みたいだな。
普通にロックをやってきただけなんだけど。
そうだよ、売れない音楽をずっとやってきたんだ。
何を学ぼうと思ったわけじゃない。
好きな音楽をやっているだけだ。
それをなにかに利用しようなんて思わない。
せこい奴らとは違う。
民衆をだまして、民衆を利用して一体何になりたいんだ。
予算はどーなっているんだ。
予算をどう使うかっていうのはいったい誰が決めているんだ。
10万円のために人を殺すやつもいれば、10兆円とか100兆円とかを動かしている奴もいるんだ。
いったいこの国は何なんだ。
俺が生まれて育ったこの国のことだ。
君が生まれて育ったこの国の事だよ。
どーだろう、……この国の憲法第9条はまるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか?
戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるっていってるんだぜ。
俺たちはジョン・レノンみたいじゃないか。
戦争はやめよう。
平和に生きよう。
そしてみんな平等に暮らそう。
きっと幸せになれるよ。
ーー2回目のあとがきーー
・・・
しかしガンが全身に転移してガリガリに痩せて痛みの中で死んでいくと医者に言われた俺が、
こうして鼻歌まじりで「瀕死の助六問屋」の文庫本化に向けて2回目のあとがきを書いているという事実。
友人のライブに何度も飛び入りし、何曲も歌っているという事実。
自転車で走り回っているという事実。
死んでいないという事実。
「瀕死の助六問屋」の物語は俺が唯一(絵本以外で)というくらい、
まじめに(ゴーストライターやインタビューおこしではなく)自分で書いたものだ。
たいして話題にならなかったが、とても気に入っている1冊である。
文庫として復活するとはゴキゲンなことだ。
俺の再生、完全復活の先駆けのようで、幸先の良い出来事だと思う。
沢山の勇気を与えてくれた皆さんに感謝します。
忌野清志郎/2007年7月
ーーー
「きっと幸せになれるよ」
最後の一言で、なんか…、うるっときた。
。・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。 ウワァーン!!と…、泣きたくなった。
ーーー
【送料無料】 |
・発売日: 2007年09月11日
・著者/編集:忌野清志郎
・出版社:小学館
・サイズ:文庫
・ページ数: 278p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
日本の「キング・オブ・ロック」清志郎の衝撃の問題作がついに文庫化された。
理想郷らしき「双六問屋」に住む男が縦横無尽に音楽への愛、社会への怒りを語り尽くす。
憲法、君が代、自殺問題からレコード発禁事件まで、エピソードは多岐にわたり、
七年前に発売された本とはとても思えないその文章は最高にクールでホット!
それは、まるで、彼のロックを聴くようだ。
また、各話の後ろに付いているオーティスやジミヘン、
清志郎自身の作品について語り下ろしたレコード評も読みどころのひとつである。
【目次】(「BOOK」データベースより)
問屋からきた男/小部屋へ向かう道/孤独の叫び/防波堤は風の中/悪い星の下に/新しい旅立ち/
リスト・バンドを残していった男/恋のダイヤモンド・リング/双六問屋へ帰りたい/
エレファントラブがやってくるヤァー・ヤァー・ヤァー〔ほか〕
【送料無料】 |
瀕死の双六問屋完全版
・発売日: 2012年02月
・著者/編集:忌野清志郎
・出版社:新人物往来社
・サイズ:単行本
・ページ数:255p
・注記:付属資料:CD1
1998年11月~2001年4月にかけて『TV Bros.』(東京ニュース通信社)で連載され、
キヨシローが、
「俺が唯一(絵本以外で)というくらい、
まじめに(ゴーストライターやインタビューおこしではなく)自分で書いた」(「あとがき」より)と語る、
「瀕死の双六問屋」を加筆修正した本書は、
「理想郷」である「瀕死の双六問屋」で暮らす男が縦横無尽に音楽への愛、
社会への怒りを語り尽くすというサイケな作品。
君が代、憲法、自殺問題、さらには反核・反原発曲の収録問題を理由とした
レコード発禁事件等々エピソードは多岐に亘り、
10年以上の時を経ても、その文章はサイコーにクールでホット!
本書は、2000年9月に発売され、その後絶版となった、
伝説のサイケデリック・ノベル&エッセイ『瀕死の双六問屋』に、
当時未収録だった「最終回を含む18話分」(全話収録)+「未収録イラスト&写真」を収録し、
さらに同書のために制作された極上のロックン・ロール4曲を
「リマスター・バージョン」で復活収録(音楽CD付き)。
さらに、さらに! 装画を浦沢直樹氏が、解説を町田康氏が担当した、まさに「完全版」と言える一冊です!!
※ CD収録の4曲は、この本の付録でしか聴くことができません。
著者について:
'70年3月5日、RCサクセションとして「宝くじは買わない」でデビュー。
'91年のバンド活動休止後も、ソロ活動のほか、映画・ドラマ出演、絵本の執筆、
サイクリストなど活動は多岐に渡る。
2011年11月、清志郎本人のセレクションによる珠玉のスウィート・ソウル・バラード・アルバム
『sings soul ballads』発売。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
音楽への愛と社会への怒りに満ちたサイケデリック・ノベル&エッセイ、ついに完結。
最終話を含む幻の原稿18話分を収録。
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
忌野清志郎(イマワノキヨシロウ)
1951.4.2~2009.5.2。
’70年3月5日、RCサクセションとして「宝くじは買わない」でデビュー。
’91年のバンド活動休止後も、ソロ活動のほか、映画・ドラマ出演、絵本の執筆、
サイクリストなど活動は多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
忌野清志郎はもういないけど・・・
Love Me Tender -The Timers-
この歌が現実になりました
RCサクセション サマータイムブルース~LOVE ME TENDER
メルトダウン・タイマーズ(歌詞付き)
Long time ago ・タイマーズ (歌詞あり)
空がまた暗くなる・忌野清志郎と斉藤和義(歌詞書き出し)
- 関連記事
- 「地震の後には戦争がやってくる」日本国憲法9条に関して人々はもっと興味を持つべきだ 忌野清志郎
- 「自主的避難等対象区域外からの避難者への賠償実現会見」4/17福田弁護士・避難者(内容書き出し)
- <後半>「どんな病気になっても『それは放射線のせいではありませんよ』って言われる可能性は非常に高い」鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)
- 選挙開票生放送出演秘話・3分に賭ける「子どもを避難させて下さい!」2/23ラジオフォーラム山本太郎さん(文字起こし)
- 「大学側は知っていた」と訴えられた島先生が辞職決意の理由(阪南大学下地先生不当逮捕)
- <3>ー「立派な独裁国家、警察国家ですよね、もう完全な」山本太郎・メディア質疑応答ー下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)~テレビ局にお願いしよう~
- <2>ー大学側は逮捕の3日前、すでに下地先生が逮捕されることを知っていたー下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)
- <1>ー支援者による説明ー下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)
- 木内みどりさん&河合浩之弁護士“宇都宮けんじさん応援演説”12/9八王子(文字起こし)
- <杉並区・東京8区>高円寺街頭演説後半・山本太郎さん(文字起こし)
- <東京都都民・東京8区(杉並)>広瀬隆さん・宇都宮けんじさん・山本太郎さん12/9(文字起こし)
- 「今回の選挙は日本の憲政史上最高に大事な選挙」11/26なかにし礼(内容書き出し)
- <質疑応答>「政府とは『どっちの研究が正しいとか正しくないとか』ということではなく、常に用心深い方の立場に立つものである」国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー 氏11/26(内容書き出し)
- <会見前半>「日本政府に要請します…」国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー 氏会見11/26(内容書き出し)
- 後半「東京を変えるキックオフ集会・前半」11/14宇都宮けんじ鎌田慧・落合恵子・佐高信・海渡雄一・山本太郎(内容書き出し)