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福島ナンバーの車は、ガラスを割られる、落書きされる・・・そういうツクリ話があります。
本当のことではありません。
でも「かわいそう・ありそうな話」だから信じちゃう。
被害者を憐れむことで、自分がいい奴だと思い込みたいから、こういう話は拡散しやすいんです。
・・・というのが、前々記事「福島は帰れ!と言われるディズニーランド」

そんな事実なんて、どこにもないのに。
ディズニーランドの受付でも、苦情はないし。
所轄の警察署に、被害届もでてないし。(いつでも誰でも調べられるよ)
でも、「かわいそうだから、拡散!拡散!拡散!なんか文句言ってくる奴はブロック!」
・・・というのが、前記事「福島は帰れ!を拡散する人々」

そこに登場した堀潤さん。
NHKという大看板を背負い、6万以上のフォロワーをもつ人気アナウンサーです。

福島で取材中にとても悲しい話を聞きました。その方は震災後ようやく生活が少し落ち着いたので家族と一緒に首都圏にある遊園地に車で遊びに行きました。お子さんが楽しみにしていた場所です。家族で楽しく過ごし、駐車場に戻ると、車のガラス窓が全て割られていたそうです。誰がそんな酷いことを。。。

http://twitter.com/#!/nhk_HORIJUN/statuses/70836774603202561

福島の悲壮感をあおって、同情を集める・・・それは大成功ですね。
堀さんと相互フォローになったので、DMを何通かやりとりして、このツイートの真意をただしました。
DMは私信扱いになるので公開はしません。以下の部分だけ了解をとって公開します。

「全て割られていた」とはおっしゃっていませんでした。

・・・ということです。

つまり、堀さんは「うわさに尾ひれをつけた」わけです。

まあ、いいや。
彼はアナウンサーであって、ジャーナリストじゃないですから。
ウラをとらない出来事を報道してもいいだろうし、少し話を大げさにしてもいいのでしょう。
上記リンクをクリックするとわかりますが、ツイートの削除もしてません。
ちょっと誤字脱字があったら、削除して書き直すくせにね。
さらに「他100+人がリツイート」ということで、情報のメルトダウンが起こっています。

その後、僕の問いかけに対しては、終始「無視」されました。
これも私信になりますが、こちらの書いた意見なので公開します。

堀さんの元ツイートの件ですが、削除はしないつもりでしょうか?少なくとも「窓ガラスが全部」というのは、堀さんの「創作」になるのですから、せめて訂正のツイートくらいしてもいいのではないでしょうか?

元ツイートを消せば、そこにぶらさがった何百ものリツイートも消えます。これがツイッターのデマ・誹謗中傷を防止する機能です。
不確かな情報で同情を煽るのでなく、ウラをとった情報で、より深く受け手を考えさせるのが仕事ではないでしょうか?

<福島第1原発>福島ナンバーの車に理不尽な風評被害 http://bit.ly/qK3bTX
堀潤さん。この記事内でつらい思いを感じてる被災者は、「ガラスを割られた」等の不確かな情報におびえてるんです。

どうかツイートの訂正を。そうでなくとも、「遊園地は安全、東京も安全だよ。遊びに来てね」というメッセージを。かわいそうだね、と被災者を見るのではなく、皆やさしいから大丈夫だよと、被災者に語りかけてあげてください。

ちょっと感情的になっていますが、これが僕の言いたいことです。
大きな災害と事件です。あまりにも自分にできることは少ない。
せめて、デマがあったら「火消し」の役目をして、拡大するのを防ぎたいと思っていました。
だから、デマ元に対して直接アプローチし、不確かな情報は消すか訂正するか、お願いをしてきました。
でも、やはり人は自分の信じたいことだけ信じて、それ以外は目も向けないものだと、実感しました。
そして、結局は「声のでかいヤツの勝ち」ということになる。
今回は深刻度が低く、善意からくるものなのでしょうが、

「マスコミが話を大げさに、おもしろおかしくする」

という瞬間を見た気がして、少し慄然としました。

その後、堀潤さんは毎月11日になると「黙祷」をツイートし、それをまた何人ものフォロワーがリツイートするという、気持ち悪い現象を起こしています。
子供たちを脅かすデマツイートは訂正せず、善意ぶったツイートが好評を呼び、すでにフォロワーは7万人を突破しました。
※この「黙祷」ツイートは9月にはやめちゃったみたいです。飽きちゃったんでしょうね。

悲しいことですが、福島への差別は、すでに日常的になっています。
最後に、福島の子供についての記事を紹介しておきます。

騒音の中の授業、報じられない「子どもたちの思い」

原町1小の始業式でも、子どもたちが夏休みの体験を発表した。

「夏休みに一番楽しかったのは、ディズニーランドでジェットコースターに乗ったこと。夢の国のようなところでした。でもいつもの夏休みとは違い、外で遊べなかったり、プールに入れなかったり、残念でした。2学期は漢字の練習を頑張りたいです。友達がたくさん戻ってきて、1日も早くみんなと校庭で遊びたいです」と男子児童。多くの友達と以前のような学校生活を送りたいという願いを語った。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110829/222310/?P=2

ご意見(証拠写真あったよ!とか)はツイッターで:@hidejiroo

(文責:田辺秀司郎)

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コメント

コメント2件

  • 放り順 | 2012.05.12 0:30

    堀潤とは・・・
    今の浮ついた日本テレビ界の代表的浮つき小僧。
    小僧そのものが大人になっているつもりに酔っている。
    馬鹿大学生の一気飲み心肺停止危篤状態と同じ。
    外見にエネルギーを注ぐ余裕の無い、自己研鑽の年齢
    であること気付かない小僧。
    結局は自分は何を知らないかを知らぬまま時の流れに
    身を任せている。上には上があることを知らず、
    ちょいとした知識で知っていると思う馬鹿。
    小僧である
    これは暫く堀潤氏の発言などを聴いていて感じた。
    感じたというより看破出来た。
    私はこの小僧がキライであり、この後綺麗さっぱり
    忘るだろう。

  • 福島は帰れ!と言われるディズニーランド - ファームコンサルティング | 2012.07.31 22:12

    [...] さらにつづきはこちら→「NHKアナウンサー・堀潤の功罪」 [...]

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