1票の格差:昨年の衆院選「無効」 初司法判断 広島高裁
毎日新聞 2013年03月25日 16時12分(最終更新 03月25日 23時52分)
一方で、「直ちに無効にすると、選出議員不在で区割りの是正をしなくてはならず、憲法の予定しない事態になる」として、将来効判決を採用した。
そして、無効を猶予する期間について(1)昨年11月26日以降、緊急是正法に基づく区割りの改定作業が始まっている(2)無効を1年以上放置するのも政治的混乱を招き適切ではない−−などを挙げ、今年11月26日までとした。
弁護士グループが全国の高裁・高裁支部に起こした一連の訴訟は、これまで7件の判決が出ていた。東京、仙台など5高裁・高裁支部が違憲としたが、事情判決の法理に基づいて無効請求は退けていた。名古屋、福岡両高裁は違憲状態とした。26日には東京、大阪など7高裁・高裁支部で判決が言い渡される。