続・サツキとダンの新しい世界
続ー7ダン編 世界はドーナツ
愛するサツキ、そして仲間達と別れた俺は、チャマに乗ってひたすら北西へと走った。
目指すは『絶望の地・タアズ』。
タアズとの境までは、チャマならば三日もあれば着くだろう。しかし問題はそこからだ。
手綱を強く握り、前を見据える。
円形の新世界、それはまるでドーナツのようだ。
ドーナツの生地の部分、そこに大小さまざまな国があり、そしてその真ん中、ドーナツで言えば穴に当たる部分に『タアズ』がある。
タアズは国ではない。そこは人ならざる者の支配する地だ。荒れ狂う空とひび割れた大地――邪獣が生まれる場所。
チャマをはじめとする人間との共存を選んだ『聖獣』。
人間を嫌い、対立する道を選んだ『邪獣』。
古い文献によると、もともと同じ種族だった聖獣と邪獣だったが、ある日何らかの事情で仲たがいし、二つに分かれてそれぞれ別の進化を遂げたらしい。『何らかの事情』というあやふやな部分が多少気になるが、まあいいだろう。
邪獣は人間や聖獣を見つけると、容赦なく襲ってくる。タアズからトーラへも入って来ようとするのだ。
それを食い止める為の結界を張るのが魔法師であり、時にその結界を破って国に侵入する邪獣を倒し、国民の安全を守るのが騎士である。邪獣が王都まで来ることは滅多にないが、それでもたまに俺も邪獣討伐をしている。
そしてタアズの真ん中、ドーナツの空洞の中心に、サツキが欲しがっているタマゴがある。
きっと険しい旅になるだろう。少しでも気を抜けば、命の危険に晒される場所だと伝え聞いている。
だが愛するサツキの為に、必ずタマゴを手に入れて帰る。そして俺は今、無性にドーナツが食べたい。
屋敷に帰ったらドーナツを沢山作ってもらい、腹一杯食べよう。うむ。サツキに『あーん』と食べさせてもらうのだ。
固く誓って、俺はチャマにもっと速く走るよう命じた。
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・ゲーム紹介特設ページ
http://fox.hanagasumi.net/game/dan/dantop.htm
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本編+小話という内容で、販売価格は105円です。
読んでくださっている皆様、そしてゲーム版作成サークル様に感謝。ありがとうございます。
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