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鳥羽市観光協会

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二船祭り

村社に合祀された風宮社、白鬚神社の祭礼として行われる競漕神事である。祭りは「万度迎え」、「御船作り」、「競漕神事」と3日間に分かれて行われる。「万度迎え」は伊勢神宮よりお札を受けてきて、祭りに際して神様をおむかえするもので、お札を持った行列は村中を歩いて払い浄める。
「御船作り」は古来の蒙古襲来に模して、48隻の小舟と2隻の大舟(約50cm)を大老がミズの木(ヤシャブシ)で製作するもので、この時に起こった神風から風の宮の祭とされている。3日目の競漕神事が最大のクライマックスで、2隻のチョロ舟に村を二分する海間谷(かいまだに)、里谷(さとだに)、の両郷より5人ずつの若者が乗り、うち、4人が櫂漕ぎにて競漕を演じる。午後3時ごろになると若者は前浜(まえのはま)にて垢離をとり、里谷は白地に「里」文字を染め抜いた単衣を身にまとい、また、海間谷は櫂の交差した模様が背中に染めた装束を着て、スガイ縄(荒縄)で腰とけさ掛けの帯になる。
競漕は里谷の船が先に出発し、神の島に向かい、海間谷の船はその後に出て、この途中、酒を宝剣島(カキ島ともいう)に注ぎ、海草介類の繁殖を祈る。先に出発した里谷の船は神の島に着くと掛魚と神酒を供え一周すると再び前浜に向かい、その沖合いで海間谷の船と落ち合い、村人の見守る浜まで漕ぎ合いが数回繰り広げられる。競漕に里谷が勝つとその年はボラが大漁、海間谷が勝つとイワシが大漁だとその漁を占った。祭りを見守る人々もこの日だけは自分たちの組を「エゾ(櫂)ひけ!エゾひけ!」と大声で応援し、たとえ親元でも谷が異なると、この日だけは敵となる。
祭りが行われる中、大老連は前日に作った「シゲ」といわれる縁起物を各戸に配布し、各戸はその「シゲ」を神棚に供え、小舟が当った家は井戸に供える。翌日は「風の宮の殿入れ」といって大老連はシゲ12個までを村社へ進ぜる。
日時 2009年11月23日(月祝)(毎年)