中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


黒星呼んだ!?闘莉王の神の手

2013年4月21日 紙面から

FC東京−名古屋 前半、ゴール前でクリアする名古屋・闘莉王=味の素スタジアムで(今泉慶太撮影)

写真

 名古屋グランパスはFC東京に1−3の逆転負け。FWケネディが先制ゴールを決めたが、DF闘莉王の“神の手”から流れが一変。4連敗中だったFC東京に敗れ、勝ち点は11のまま。磐田は広島に0−2で敗れ、開幕7戦でまだ白星がなく、最下位に転落。大宮は浦和に1−0で勝ち、18試合連続無敗(10勝8分け)のJ1新記録を達成。勝ち点18の首位横浜Mは新潟に0−1で敗れ、連勝が6で止まった。

◆FC東京3−1名古屋

 “神の手”が勝負のアヤになった。1点リードで迎えた前半40分の大ピンチ。FC東京・渡辺のシュートにDF闘莉王が体を投げ出した瞬間、ボールが左手にふれた。闘莉王は「シュート方向を読んで倒れたら、手に当たった」。

 明らかなハンドの反則に見えたが、井上主審はPKを取らなかった。FC東京側は猛抗議。スタンドからは闘莉王がボールを持つたびに大ブーイングがあがるようになった。ピッチを包む不穏な空気。以降は試合の流れがFC東京側へ目に見えて傾いた。

 前半ロスタイムには本多、後半6分には田中隼と両サイドバックが立て続けにペナルティーエリア内でファウル。連続PKであっさり逆転を許した。MF田口が2度の警告で退場になるなど“ハンド”以降に7枚ものイエローを乱発された。

 GK楢崎は「ハンドは見逃してくれたけど、帳尻合わせで厳しく吹かれる可能性はあった。分かっていたけど、対応できなかった」と嘆いた。

 審判の「帳尻合わせ」を防ぐ強さも、グランパスには欠けていた。守備ラインは何度も背後のスペースを突かれた。本多は「裏は注意するように指示されていたけれど…」と振り返る。3失点目は自陣深くでMF小川がボールを奪われたプレーがきっかけだ。

 闘莉王は「ミスが多い。負けるべくして負けた」。内容で劣っていたことを率直に認めた。

 マラドーナが86年ワールドカップ(W杯)で手を使って決めた伝説的な“神の手”ゴールはアルゼンチンを優勝に導いたが、闘莉王の左手ブロックはチームを救う一手にはならず。「結局、ここ何試合かは相手に恵まれていたということ」とはFW玉田。公式戦負けなしは「8」でストップ。グランパスは出直しだ。 (木村尚公)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ