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【大リーグ】

イチロー、弟分の前でマルチ安打 川崎への声援に「ジーター?」

2013年4月21日 紙面から

◇ヤンキース9−4ブルージェイズ

 【トロント穐村賢】“弟分”の前でようやく、らしさを発揮した。イチロー外野手(39)は敵地でのブルージェイズ戦に6番右翼で先発し、今季2度目のマルチ安打。13安打9得点のチームに乗り遅れず、打率も2割台に乗せた。

 久々の再会が刺激となった。試合前、グラウンドに現れるなり、発した言葉は「ムネ、いる?」。昨季マリナーズでともにプレーした川崎。二塁守備位置にいる元同僚を発見すると、駆け寄って“熱いハグ”だ。旧交を温めて臨んだ試合では3回に右翼線へ引っ張って二塁打。9回にも左翼へ流し打ち、俊足をとばして二塁打。6試合ぶりの複数安打で健在ぶりを見せつけた。

 川崎がメジャーに昇格したのは13日。それからわずか約1週間だが、打席に立つ度に地元トロントのファンは大歓声。これにはさすがのイチローも「なに? あの歓声は。あれは、ジーターがニューヨークに帰ってきた時くらいの歓声ですよ」と仰天したが、ひたむきなプレーで人気者となった後輩に「力のある人は結局、ここ(メジャー)に来るのかなと。少ないチャンスでそういう印象を抱かせるのは、ほんと大変なこと」としみじみ話す。

 昨年8月以来の対決は、イチローに軍配。ただ、マイナーからはい上がってきた31歳には心高ぶった。「気持ちいいよねぇ」。オフには自主トレも一緒にこなす2人。師弟ともども、まだまだ奮起する。

 

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