横浜国大の留学生に対する民族差別事件(えん罪・差別事件)

 横浜国大国際社会学科研究科グローバル経済専攻の韓国人留学生に対して、学生課事務職員が「韓国人はウソつきだ」等の差別発言を浴びせ、ウソの暴行容疑で警察通報をし、その留学生にえん罪をきせようとしました。

 1999年5月14日、奨学金の手続きの相談に訪れた韓国人留学生に対して、学生課職員が横暴な対応をしたあげく、留学生に殴られた虚偽の通報を警察にし、留学生を連行させました。 その際、画学生課上司の静止を振り切り「韓国人はうそつき」等という暴言を留学生に浴びせました。

 その後、大学側は職員の暴言に対して「遺憾の意」を留学生に伝え、真相究明などの大学側の問題の把握、その対応を約束しながらもこの問題を1年間放置し続けました。 そして1年後の留学生の問いかけに「何をいまさら」という態度を示し、真摯に取り上げようとしていません。怒った留学生が弁護士を仲介に大学側と接触をしてきましたが、大学側は「裁判をするならどうぞ」といわんばかりな傲慢な対応を繰り広げています。一方この職員は他の留学生に対しても高圧的な態度で、問題の所在は明らかです。 そして、横浜国大は留学生の受け入れも多く、良いと留学生の代表からも認知を受けていると開き直っています。現在、当事者の留学生の「暴行を行った」という「えん罪」は未だに晴れずにいます。はたして、国立大学でこのようなことがそのまま未解決になっていていいのでしょうか。
 一日も早く、全学的問題として、当事者の名誉回復を含めた真相究明が必要です。

 この問題の相談を受けた私たちは留学生の支援を行っている「東京エイリアンズアイズ」を紹介し、現在、「東京エイリアンズアイズ」を中心に当該留学生の支援の取り組みが組織されています。  9月8日に大学に真相究明の調査、公式謝罪、外国人差別が起こらないような学内規定、窓口設置等を申し入れました。そして9月13日に文部省に大学の指導、留学生の受け入れの質的充実の方針か等を申し入れました。

 今後、大学側との折衝が予想されます。また、大学の中で調査、謝罪等が開始されるよう協力できるネットワーク作りが必要です。
 詳しくは 留学生を支援する市民団体「東京エイリアンズアイズ」ホームページ(http://www.annie.ne.jp/~ishn)まで

過去の記事のページへ

トップページへ