日本人とだけ契約をしたかった 〜川崎市内で在日の入居差別事件が!
川崎市内在住の在日3世のペェ・ピョンスンさんが入居差別にあったことがかながわみんとうれんによせられました。
内見時に業者に外国人と告げると「問題ないですね。こちらでうまくやります」といいながら、入居申し込み後には「やっぱり外国籍なのでお断りされてしまいました」と入居契約を国籍を理由に拒否してきたのです。彼女は「おかしいと思う。関係者を集めて話し合いをしたい。」と申し入れても取り上げてもらいずじまいでした。その後、川崎市に通報し、住宅基本条例により、調査、取り組みを申し入れました。
川崎市の調査によれば、この物件は賃貸契約管理委託業者「株式会社ルームグリーン(代表取締役 安藤敬子 資本金1000万円 従業員55人 03-5466-1131)」の取り扱い物件で「センンチュリー21平和開発」が仲介している物件です。私たちは、早速、市と連絡をとり、情報を交換し、関係者の話し合いの実現にむけて取り組みました。 そこでは、平和開発は話し合いに応じるが、ルームグリーンは話し合いに応じようとしていないとのことでした。
そこで12月29日にルームグリーンに話し合いに応じ、早急な真相究明と彼女への謝罪を申し入れました。そして1月17日にペェさんの入居差別事件を一緒に考える会を開催し、やっとのことで1月26日に川崎市、ルームグリーン、平和開発と話し合いを持ちました。
そこでは、ルームグリーンが外国人で個人契約の入居申し込みを拒否していた事実があからかいになりました。これは社の規程で定められていることだったらしいのです。契約部長は日本人と契約をしたかったと、自らの差別性を吐露しながらも、外国人でも貸したことがある。規約は改訂するということのみを前面にし、謝罪をしたいとしつつも、私たちからの問題点の指摘を受けるだけで、自らがこの問題を整理し、問題点をあらいだし、謝罪するという姿勢は見られず、次回の話し合いについても言葉を
濁し、あまり誠意が感じられませんでした。
今回の話し合いでは、ルームグリーンが社規で外国人に仲介しないという差別を行っていたことは明らかになりましたが、なぜ、その規程ができ、それがどういう問題で、これからどう克服していくのか、全く明らかになっていません。このことで在日をはじめ外国人住民がいかに傷ついているかということも2社はわかっていませんし、今後まだまだ話しをしなければなりません。何につけても、差別をされたペェさん自身も全然謝ってもらっている姿勢を感じられないと憤慨していました。
今後、川崎市を通じて業者に2回目の話し合いを要求し、この問題がどういうものだったのか、今後どうすれば差別は無くなっていくのか等、話しを継続していきたい思います。
ご協力よろしくお願いします。
追伸 川崎市は住宅基本条例で、外国人、障害者、高齢者など、入居差別がないようにと制定していますが、調べたところ他の自治体では全くこれに対応するものがありません。住宅基本条例、住宅プランはあるものの、入居差別とその解消にむけたことが書かれていません。書かれていないということは、全くその認識が欠如していることで、このような問題山積しています。
一方、ルームグリーンとの契約課長も言っていたように、外国人は、勝手に庭でバーべーキューをする等生活習慣が違う、勝手に他人を住ます、日本語ができない、家賃未払いで母国にかえる等、トラブルの可能性が大ということが、まことしやかに語られています。それが見事に伝聞なのです。全くこのようなことがないとは言いませんが、一部をもって、全ての様に決めつけることは偏見ですし、その偏見を理由に門前払いすることは差別です。
業者、家主さんへの啓発、そして、差別事件加害者等の罰則も含めた法律整備が必要ですね。
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