先月号でお伝えしたように7月に総会を開き、役員体制は以下のようになりました。
特に今年度は青年活動も重点をおこうと青年部長のポストをつくりました。
今年度も精一杯がんばりますのでよろしくお願いします。
共同代表 大石文雄、金秀一
幹 事 内田清、小椋千鶴子、笹尾裕一、南重行、橋本祐二、
中根正一、金明夫、劉正仁、崔拡史、鄭求永
事務局長 金久高
事務局次長 林慶一
青年部長 孫範道
会計監査 竹川真理子、鈴木恵子
連絡先が変わりました。
044−280−2771(TEL&FAX兼用)
住所は今までと一緒。お間違えなきよう
8月14〜17日まで民族差別撤廃・外登法の改正をめざす神奈川県連絡会議主催の韓国スタディーツアーに参加してきました。
特に今年のこのツアーは、教科書問題ならびに外国人問題で富川のNGOとの交流ができたという点で質の高いものでした。
1日目に西大門刑務所跡歴史館を訪ね、3日目には独立記念館、提岩里3・1殉国記念館を訪ね、過去の侵略の歴史を学びました。
光復節に訪ねた富川では「市民交流」の人たちと教科書問題について意見交流をしました。歴史認識問題は、決して抽象ではなく、そこで傷つき、未だその「恨」が解き放されていない被害者が存在していることが再認識されます。富川市民交流の金さんが民間交流を通し、多文化コミュニティーを形成する中で解決をという言葉には、昨今マスコミがはやし立てるように使う「反日」という対立的な質は感じられませんでした。
最終日に日本大使館前で開かれる水曜デモに参加しました。思ったより日本からの参加者が多く、韓国の地方から来た高校生等も参加しており、これまでの運動の継続力を感じました。「私たちがいくら訴えても大使館の窓すら開くことなく、日本の頑な態度を私たちの大きな声で開かせましょう」という力強さに圧倒されました。
最後に、私が一番印象に残ったのは富川外国人労働者センターの報告でした。
韓国も日本と同様、韓国の外国人労働者が社会システムから排除されており深刻です。約37万人の外国人労働者がおり、うち約20万人が未登録であり、日本でいう3K労働をしているといいます。センターは教育、医療等の相談と外国人労働者に対する支援をしています。驚きは、センターが労働組合の会館を無償で借り、富川市などから全体予算の6割にあたる補助金を受けていることです。外国人労働者がかかえる状況は同じでも行政の対応はかなり違いました。
8/21〜23、滋賀で全国在日外国人教育研究集会が開催されました。
8/21には、フィールドワークが古代コース、朝鮮通信使コース、近現代コースの3コースで行われ、ワークショップで滋賀朝鮮初級学校の見学と交流会も行われました。
8/22は全体会で地元報告が行われ、滋賀の多文化共生教育のとりくみが報告されました。1950年代の朝鮮学級から、在日外国人のこどもたちにかかわる教育指針策定のとりくみまで。そして、パネルディスカッション「在日コリアンと新渡日をつなぐ」として、母語保障教室ボランティア、新渡日の青年、在日コリアン青年が思いを語りました。そして、アイヌの民族楽器、サムルノリ、カポエラの発表が行われ、最後に出演者全員でセッションが行われました。
最終日は「多文化共生と本名(民族名)を呼び名のるとりくみをすすめよう」というテーマで、「異なる文化とのであい」「本名(民族名)を呼び名のる」「学校をひらく」「差別と排外に抗して」「多文化共生をめざして」「歴史と文化・世界に学ぶ」「未来をひらく」等の分科会が行われました。同時に全国在日外国人生徒交流会も行われていました。
私は、「差別と排外に抗して」の分科会に参加しました。滋賀の朝鮮学校等の民族教育の歴史と熊本の強制送還に抗する取り組みを聞きました。前者は過去の歴史だけで今後の民族教育の展望が聞けなかったことが残念でした。後者は当事者の思いに寄り添うことを第一義とし支援した教員の思いに感銘を受けながらも、今後増えていくであろうこれらの事例への対応が共有されないことに物足りなさを感じました。
聞くところによると、横浜の教員は多く参加したとのことでしたが、全体的にも、県内の参加者もすくなく感じました。
さて、来年は、川崎での開催とのこと。大変です。
6/7に県立高校に通う外国人高校生がアルバイト応募の際、外国籍を理由に断られるという差別事件が起きました。現在、県教委、労働局が対応していますが、聞くところによると、RH社はメモ書き程度のおわび文しか示しておらず、謝罪の態度がなっていないようです。行政の解決能力のなさを感じざるを得なく、もう静観も限界か。
8月2日無年金外国人障害者・高齢者の救済を求める国会請願署名を提出しました。集約総数29,404人。1,000人分づつにまとめ、紹介議員になってもらう26人の議員事務所に26,000人分の請願を提出しました。
無年金障害者議連、会長の八代議員、顧問の坂口前厚労大臣、事務局長黒岩議員等、議連の協力を得て、与党の議員が紹介議員となってくれました。野党は全面的な協力の中、山井議員、山本議員、阿部議員、小池議員など衆参厚労委員を中心に紹介議員になっていただきました。
民主党は特別給付金制度に外国人無年金障害者を対象にする旨の改正案を既に提出しており、在日無年金高齢者の救済もふくめ、この法案作成をした無年金問題ワーキングチームの藤田、稲見両議員からも積極的な支援を受けました。
しかし、郵政法案否決で衆院は解散となってしまったため、この請願は審議未了で流れてしまいました。トホホ…。
でも「無年金外国人の」というと、「あ〜」とやっと理解されるようになり、今後の取り組みの重要性を感じています。
ちなみに神奈川の署名数ですが、労組、団体と積極的に取り組んでいただき、15000を優に超える数でした。大変ありがとうございました。秋の2次集約にまたお願いします。